イラン最高指導者「イラン国民は団結して暴動を頓挫させた」
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イラン最高指導者のハーメネイー師
イラン最高指導者のハーメネイー師は17日、イスラムの預言者ムハンマドが神から預言者として選ばれた日(マブアス)の祝日にちなんで演説し、「米国の目的と政策は、現在の大統領のみならず、過去一貫してイランを吸収し、軍事的・政治的・経済的支配を再び及ぼすことだ」と述べました。
【ParsTodayイラン】ハメネイー師は17日、マブアスの祝日に際して市民らと面会し、「初期イスラム時代のような変革を現代の人類社会にもたらす巨大な可能性、すなわち無知、抑圧、暴力、恐怖、傲慢に囚われた社会を、正義・救済・尊厳を備えた社会へと変える力」について言及し、最近のイラン国内の騒乱の本質と、それに対するイラン・イスラム共和国の立場を説明しました。
ハメネイー師はこの中で、「イラン国民、イスラム共同体、そして世界のすべての自由を愛する人々」に対し、人類史上最も重要な祝日を祝福し、「預言者ムハンマドの召命の日は、コーランの誕生日でもあり、人類が完全な人間を育成するための神の計画を知った日であり、イスラム文明の始まりであり、正義・友愛・平等の旗が掲げられた日である」と述べました。また、マブアスの崇高さを理解することは「私たちの力を超えており、信徒たちの長アリー(シーア派初代イマーム・アリー)の発言録『ナフジュル・バラーガ』を通して理解すべきである」と述べました。
ハーメネイー師はその上で、「今日の多くの人類社会、特に西側社会は、外見や言葉遣いは無知の時代と異なっていても、深刻な道徳的腐敗、不正、抑圧、覇権主義に囚われている」と指摘し、「信仰深く確固たるイスラム教徒が、深く広範な信仰に基づいて行動するならば、今日の世界を堕落と腐敗の奈落から、正義・救済・尊厳の頂へ、地獄から天国へと導くことができる」と述べました。
さらに、最近の暴動・騒乱について「国民に苦痛を与え、国家に損害をもたらしたものの、この騒乱は神のご加護と、国民、当局、熟練した治安部隊の努力によって収束した」と述べ、「この騒乱の本質、発生の理由、関与した勢力、そして敵に対する今後の対応に注意する必要がある」と指摘しました。
ハメネイー師は、この騒乱の本質は「アメリカ的なもの」であるとし、「イランを吸収し、再び軍事的・政治的・経済的支配を確立すること」がアメリカの一貫した政策・目的であると述べ、「広大な領土、人口、資源、そして科学技術の進歩を持ち、しかも地政学的に極めて重要な位置にある国は、彼らにとって容認できない存在なのだ」と解説しました。
ハメネイー師は、トランプ米大統領が暴動に関与したテロリストらを「イラン国民」と呼んだことについて、「国民に対する重大な中傷である」と非難しました。そして、トランプ氏がイスラエルの支援と併せて公然と騒乱の扇動者を支持していたとして、「犠牲者と損害、そして国民への中傷の両面において、アメリカ大統領を犯罪者と見なす」と述べました。
また、今回の騒乱で活動した勢力について、2つのグループが存在したとし、第一のグループは、アメリカおよびイスラエルの諜報機関によって慎重に選ばれ、多額の資金とともに、放火、恐怖の創出、警察からの逃走方法などの訓練を受けていた者たちであり、多くが治安・安全部隊によって逮捕されたとしました。
第二のグループは、第一のグループの影響を受けた若者や未成年者であり、彼らはイスラエルやその諜報機関と直接の関係はなく、未熟で、扇動者によって感情を煽られ、本来すべきでない行為に及んだ人々であると説明しました。
ハメネイー師は、この第二のグループについて「実行部隊であり、住宅、公共施設、官庁、工業施設への攻撃を任務としていた」と述べ、「残念ながら無知な人々が、訓練を受けた悪質な扇動者の指導の下で、250以上のモスク、250以上の教育・研究施設を破壊し、電力施設、銀行、医療機関、生活必需品店に被害を与え、さらに数千人の国民を殺害するという重大な犯罪を犯した」と述べました。
また、モスク内で若者を包囲して生きたまま焼き殺す行為や、3歳の少女、無防備の一般市民を殺害するなど、極めて非人道的で野蛮な行為について言及し、「これらは事前に準備された計画の一部であり、国外から持ち込まれた刃物や銃器が騒乱分子に配布されていた」と指摘されました。
その上でハーメネイー師は、今月12日に行われた体制支持派による大規模行進によって「騒乱は収束した」と述べました。
さらに、今回の騒乱におけるアメリカの敗北は「12日間戦争におけるアメリカとイスラエルの敗北の延長線上にある」とし、「イラン国民の手で鎮圧されたものの、それだけでは不十分であり、アメリカは自らの行為に対して責任を負うべきである」と強調しました。
そして、「神のご加護のもと、イラン国民は騒乱の屋台骨を折ったように、騒乱を仕掛けた者たちの骨も折らねばならない」としました。

