ギリシャ首相のイラン訪問
マンスーリー解説員 ギリシャのチプラス首相が、イランを訪問し、経済、文化、科学、エネルギー、建設、都市開発、運輸、海運、新たな技術などの分野における両国の協力の拡大を求めました。
チプラス首相は、6日土曜夜、二国間、地域、国際関係についてイランの政府高官と会談するため、まず、イラン中部のイスファハーンに入りました。チプラス首相は、7日日曜、イスファハーンの歴史的な建造物や観光名所を視察した後、イスファハーン州のザルギャルプール知事と会談し、イスファハーンをイラン訪問の最初の目的地に選択した理由について、「イスファハーンは歴史的な都市であり、ギリシャも歴史的な文明を有している」と語りました。ザルギャルプール知事もこの会談で、イスファハーンは、ギリシャと観光分野で関係を拡大する用意があるとしました。
チプラス首相は、6日夜、イスファハーン入りした際に記者会見で、「この訪問では、イランの政府高官と、地域や世界の問題について会談すると共に、政治、経済、エネルギー、石油、観光の分野の合意書が調印される」と述べました。
チプラス首相はまた、7日、テヘランを訪れ、パルディース・ハイテクパークを視察し、この施設のサッファーリーニヤー所長と会談しました。
チプラス首相はこの会談で、「核合意の実施は、経済、文化、科学、エネルギー、建設、都市開発、運輸、海運、新たな技術などの分野におけるイランとギリシャの協力に、幅広い可能性をもたらしている」と述べました。チプラス首相は、「ギリシャのイランとの協力は戦略的なものであり、ギリシャは、最先端技術に関するイランとEUの協力の架け橋となるだろう」と語りました。
一方のサッファーリーニヤー所長もこの会談で、「このハイテクパークはイラン最大の規模を誇り、300近い企業がメンバーとなり、3000人を超える研究者がそれらの企業で活動している」と述べました。
チプラス首相の今回のテヘラン訪問には、外務大臣、環境エネルギー大臣、経済・開発・観光大臣の他、50人の企業関係者が同行しています。