イラン外務省、「日本大使の拘束は未確認」
8月 22, 2016 22:03 Asia/Tokyo
イラン外務省のガーセミー報道官が、テヘラン駐在の日本大使の拘束の報道を認めませんでした。
ガーセミー報道官は22日月曜、定例記者会見で、テヘラン駐在の日本大使の拘束に関する報道について、「大使拘束の報道は確認していない。同大使はIDカードを持っていなかったため、数分間尋問を受けたが、まもなく外務省と連絡がとられ、解放された」と述べました。
さらに、「大使に同行していた人物が外務省に連絡をとった。外務省が警察関係者に説明し、彼が大使であることを確認した」と語りました。
共同通信によりますと、テヘラン駐在の小林日本大使は、4月末、イランの治安当局に一時身柄を拘束され、事情聴取を受けた、と報じました。
日本政府は、小林大使の拘束を受け、イラン政府を外交特権の侵害だとし、イラン外務省に抗議しました。
日本大使館は、「小林大使は、イラン人の知人の夕食会に出席し、そこには他国の外交官数人も参加していた。その夕食会では、イランの法律で禁止されているアルコール飲料が提供された」と述べています。
小林大使はこの場にイラン外務省発行の外交官カードを携帯しておらず、その代わりに名刺を治安当局に示したということです。