今日の話題:預言者ムハンマドの芸術的表現
イスラムの預言者ムハンマドの名前は、「アッラーのほかに神はなし」というスローガンとともに、神の唯一性の顕現であり、多くのイスラム芸術の作品の中で美しく描かれてきました。
預言者ムハンマドは、可能な限り美しい形で描かれました。太陽のような象徴的なデザインは、イランの芸術では重要な地位を有しており、いつの時代においても芸術家の注目を集めていました。こういった絵は象徴的な概念が多く含まれており、そのうちで重要なのは、地上や地上に住む人を照らす神の光です。
預言者ムハンマドを象徴的に描いた最も価値ある作品は、1054年に記された、コーランの章句を記した手稿です。この手稿の4行目は、コーランがより大きな字で記され、重要な単語は強調するような形で記され、その他の部分には、唐草模様やイスラムのデザインにより装飾されています。芸術家はこのような書道の形式を選ぶ中で、預言者ムハンマドの偉大さをあらわそうとしています。これに加えて、装飾的なデザインを繰り返し使い、行を調整することで、バランスやシンメトリー、美しさを生み出しています。これこそが、イスラム芸術の美学的な基本原則です。
イスラム芸術では、コーランのはじめのページや、モスク、ドームなど、ほとんどの装飾芸術で、太陽のようなデザインがよく用いられています。イランの芸術作品の中で、円形のデザインにおいて、預言者ムハンマドの名前が繰り返し記されている、太陽のような形が存在します。この種のデザインの最も古い例は、トルコブルーの釉薬が施されたタイルによるレンガ造りの、マレク・ズーザン・モスクなどのホーラーサーン地方の建造物に見られます。
実際、預言者ムハンマドに関する視覚芸術は、イスラム芸術の中では、宗教芸術のもっとも純粋なものとなっています。また、芸術家は象徴的な概念を維持するとともに、預言者ムハンマドの記述方法と、その調和に注目し、それを繰り返すことで、建築芸術などの芸術作品を装飾し、その精神的な安らぎを、人々に提示したのです。