預言者ムハンマドの芸術的表現(10)
音楽は感情表現を行う芸術です。
預言者ムハンマドの崇高な人格は、歴史を通じて、音楽家にインスピレーションを与えてきました。残念ながら、そういった作品はほとんど残っていませんが、現在、イランの音楽家は、この偉人やその教えからインスピレーションを受けた作品を作ることで、預言者ムハンマドに対する思い入れを表現しています。
交響曲「預言者ムハンマド」を作曲した作曲家のシャーヒーン・ファレハトは、「この曲は預言者ムハンマドの人間性と偉大さを表現している。私は音楽で彼の人間性をさらに表現しようと試みた」と語っています。
ファレハトは2年近くを、この交響曲の作曲に費やしており、最初の部分は賞賛の部分で、その後、人間性や道徳などの預言者の人格を語っています。
第1部では、神からのお告げの声であるという重要な宣言を行うことで始まり、彼の生涯や崇高な思想、人格について表現しています。
2部では預言者ムハンマドの神との対話について表現しており、これは、ムハンマドが預言者としての託宣を受けるところで終わります。
第3部は、預言者ムハンマドをたたえる、詩人サーエド・バーゲリーの詩の朗誦が行われ、預言者の託宣が行われた後の彼の人生を表現しています。3部では1部と同じように預言者のテーマとされている部分が、再び、盛大に聞かれます。
第4部の終わりの部分では、ポリフォニー形式が使われ、そのいずれのパートも、預言者ムハンマドの人格を語っています。この部分の特徴としては、音楽が盛大な勝利の表現に向かっているように感じられることであり、それは預言者ムハンマドの崇高な思想が後世に残る象徴となっています。