今日の話題:預言者ムハンマドの芸術的表現(12)
(last modified Wed, 28 Sep 2016 07:17:10 GMT )
9月 28, 2016 16:17 Asia/Tokyo
  • 今日の話題:預言者ムハンマドの芸術的表現(12)

マジード・マジーディ監督の映画「預言者ムハンマド」は、偉大なイスラムの預言者ムハンマドを紹介する上で、最も重要な作品です。

イラン国内外で公開されたこの映画は、大々的な歓迎を受けました。この映画のストーリーは、預言者ムハンマドが預言者としての託宣を受けた10年後から始まり、その後、預言者ムハンマドの誕生と彼の幼少時代の出来事にもどります。

570年、エチオピアの司令官の1人アブラハは、エチオピアの王の指示により、カーバ神殿を破壊するため、メッカに侵攻しました。アブラハは象や馬をつれた数千人の兵士とともに、多くの武器を持ってメッカに入りました。メッカ近郊では、象が前に進めず、多くの鳥が小さな石をアブラハの軍の頭上に落とし、彼らを殺害しました。歴史的に重要なこの出来事の直後に預言者ムハンマドがメッカで生まれたのです。

この映画では預言者ムハンマドの母親が亡くなる場面、そして彼がまだ幼いころの場面が描かれ、観客は子供時代の彼の困難な生涯に立ち会う形になります。この映画「預言者ムハンマド」は、預言者ムハンマドのシリアへの最初の旅と、ムハンマドが預言者となることを予言した、キリスト教徒の修道士ボヘイラの下に赴くところまでを描いています。ボヘイラは神の最後の預言者を、預言者のおじのアブーターレブに示唆しています。

映画「預言者ムハンマド」は人々が受けていた抑圧の時代や無明時代を描いています。預言者ムハンマドはこの苦しい時代の目撃者であり、この映画は彼が若いころからや、当時広がっていた無明や問題を非難していたことを示しています。

映画「預言者ムハンマド」は、全ての観客を満足させられると思われます。その理由は、真理を求める人であれば、確固たる歴史的な事実に基づいたものを求めるからです。また、預言者ムハンマドを知るために、映画を見る人にとっても、この映画は預言者ムハンマドの幼少期や青少年期の生涯や家族、行状を描いています。さらに、魅力ある映画作品を見たいと思う人も、イランや世界の最高のスタッフによって制作されたこの歴史映画を楽しめるでしょう。