イラン外務省、イラン駐在イギリス大使を呼び出す
イギリス首相のバーレーンでの反イランの立場を受け、テヘラン駐在のイギリス大使がイラン外務省に呼び出されました。
イギリスのメイ首相は、最近、バーレーンのマナーマで開催されたペルシャ湾岸協力会議の首脳会議で、イランはペルシャ湾岸地域の脅威だとしました。
イラン外務省のガーセミー報道官は、「メイ首相のこのような干渉的な発言を受け、イラン外務省は、10日土曜、テヘラン駐在のイギリス大使を呼び出し、この発言に対するイラン政府の抗議を伝えた」と語りました。
ガーセミー報道官は、「イラン外務省西ヨーロッパ副局長は、イギリス大使に対し、マナーマの会議でのメイ首相の挑発的で無責任、かつ対立を生み出すような発言は容認できず、今後、このような発言が繰り返されないことが望まれると伝えた」としました。
さらに、「イギリス大使に対し、このような行動は、表明されている関係拡大に矛盾するもので、何よりもイランとイギリスの関係を損なうことになる」としました。
ガーセミー報道官はまた、「イギリス大使には、『イランの地域政策は、平和、安定、治安の確立とテロとの戦いを軸に形成されている。一方で、一部の地域諸国のテロ支援の政策は明らかであるが、この事実は、イギリスの首相や関係者に無視されており、それは驚きや遺憾に値する』と伝えた」と語りました。
テヘラン駐在のイギリス大使も、イギリスの政策は、イランとの関係拡大に基づくものだとし、「イランの明白なメッセージを直ちにイギリスの外務省と首相府に伝える」と強調しました。
イランのジャハーンギーリー第一副大統領も、10日、「地域の一部のアラブ諸国は、最近のペルシャ湾岸協力会議の首脳会議にイギリス首相を招待し、反イランの立場を取らせようとしたが、それは彼ら自身を卑しめるものだった」と語りました。
ジャハーンギーリー第一副大統領は、「イランは地域で影響力のある力強い国だ」と述べました。