イラン国連大使、「テロは国民の意志に抗うことができない」
12月 16, 2016 18:02 Asia/Tokyo
イランのホシュルー国連大使が、国連の活動の中心としての平和の重要性に触れ、「テロは最終的に、国民の意志に抵抗することができなくなるだろう」と強調しました。
イルナー通信によりますと、ホシュルー大使は、15日木曜、平和をテーマにした国連総会の会合で、平和の価値を強調すると共に、平和は脆い現象であるとし、占領、侵略、テロ、暴力、他者の排斥、イスラム排斥、不平等、不公正、政治的な競争、核兵器などの大量破壊兵器、貧困、後進性、水などの資源の危機、気候変動を、世界の平和を脅かす要素として挙げました。
また、パレスチナ、イエメン、シリア、イラク、リビアなど、世界の各地で起こっている出来事は、世界の平和が実現されていないことを示しているとしながら、同時に、平和によってよりよい未来への希望が生み出されるとしました。
さらに、20世紀に起こった悲劇は、人権、共存、文明間の対話などの重要性を私たちに教えてくれたとし、ISISやヌスラ戦線などのテロ組織のイラクやシリアでの最近の敗北は、テロリストや過激派が、国民の強い意志を前に成す術を失っていることの生きたあかしだとしました。
ホシュルー大使は、平和とは、戦争がないこと以上に広い意味を持っているとし、「この文化を広めるために、国際社会は、嫌悪すべき暴力を煽る行動に抵抗すべきだ」と語りました。
ホシュルー大使は終わりに、イラン大統領が提示した、“暴力や過激派に対抗する世界”の構想に触れ、すべての国や機関に対し、この構想の実現に向け、結束するよう求めました。
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