イラン大統領、「イランはシリアでの停戦を歓迎」

イランのローハーニー大統領が、シリアでの停戦を歓迎すると強調しました。

シリアでは、３０日金曜午前から停戦が実施されていますが、この停戦にはＩＳＩＳやヌスラ戦線などのテロ組織、およびこれらの組織に関係する勢力は含まれません。

ローハーニー大統領は３１日土曜、テヘランでシリアのムアレム外務大臣と会談し、特にシリア北部・アレッポでのテロとの戦いにおける同国の政府と軍、国民の勝利に祝賀の意を表明し、「停戦中に、テロリストが体勢を立て直し、力を盛り返すようなことのないよう注意すべきだ」と語りました。

また、「アレッポでの勝利の後、テロリスト対策、そしてシリアに治安と安定を取り戻すための政治的活動のために好都合となる下地が整った」と述べています。

さらに、シリア危機の解決と和平交渉に向けた今後の措置が、シリア全体に対する中央政府の統治、人々にとっての安全の確立、そしてシリアの領土保全の維持につながるよう希望する」としています。

ローハーニー大統領はまた、「イランは、抵抗の現場や様々な政治的舞台において、常にシリア国民に寄り添ってきた。そして今後ともこうした支援を継続する意向であり、最終的にシリア国民が勝利を収めるだろう」と語りました。

一方のムアレム大臣も、「明らかに、イランの全面的な支援は、テロリストに対するシリア国民の抵抗の精神の強化にしかるべき影響を与えてきており、また今後も影響するだろう」と述べています。