2月 21, 2017 19:38 Asia/Tokyo
  • 最高指導者、「パレスチナの圧制的な占領は、歴史の穢れた1ページだ」

パレスチナのインティファーダを支援する国際会議が、イランの最高指導者と80カ国の関係者が出席する中、テヘランで開幕しました。

ハーメネイー師は、21日火曜朝、この会議の開幕にあたり、パレスチナ問題は悲哀に溢れ、自由と真理、公正を求める人間の心を悼ませるものだとしました。

ハーメネイー師はまた、「パレスチナの圧制的な占領は、歴史の穢れた1ページだ」と強調しました。

さらに、「パレスチナ人に対する野蛮な弾圧、大規模な拘束、殺害、強奪、この民の領土や建物の略奪、聖地やアクサーモスク、その他のイスラム教徒やキリスト教徒の神聖な場所のアイデンティティの変更に向けた努力、これらはアメリカをはじめとする西側諸国のシオニスト政権イスラエルへの全面的な支援によって続けられており、残念ながら、世界的にふさわしい対応は見られていない」と語りました。

ハーメネイー師は、「歴史を紐解けば、歴史の中で、これほどの圧制や苦痛を受けた民族は存在しないことが分かる。地域外の国の陰謀の中で一国が完全に占領され、その民族が住む家を追われ、代わりに別のグループが世界各地からそこに送り込まれた。真の存在は無視され、偽りの存在がその代わりにされる。だがそれもまた、歴史の穢れた1ページであり、他の穢れたページと共に、至高なる神の許しと助けによって閉じられるだろう」と語りました。

また、「我々の地域は、常に世界の陰謀に対するパレスチナ人の闘争を支援してきたが、最近、数多くの情勢不安や危機に晒されている」と強調しました。

ハーメネイー師は、「地域のイスラム数カ国の危機により、パレスチナ問題への支持や聖地解放の理念が薄れている。これらの危機の結果に注目すれば、この危機によって利益を得るのは誰であるかがわかるだろう。シオニスト政権イスラエルをこの地域に誕生させ、長期に渡る衝突を押し付けることによって、地域の発展と安定を妨げようとする人々が、今、陰謀の裏にいる」と語りました。

ハーメネイー師は、「さまざまな陰謀により、地域の人の力が無意味な衝突に費やされ、シオニストの強奪政権に力をつける機械を与えている」と語りました。

さらに、「イスラム諸国の間には対立もあり、その一部は自然なもので、また別の一部は、敵の陰謀や不注意によるものだが、パレスチナ問題は今後も彼らすべての統一の軸となるべきだ」としました。

今回の会議の議長は、イランのラーリージャーニー国会議長が務めています。

ローハーニー大統領はこの会議の閉会式で演説を行うことになっています。

この会議のジャラーリー報道官によれば、世界の80カ国から700人が2日間、イラン国会の賓客となり、今週木曜にも、パレスチナの抵抗運動を支持する非政府系の組織や市民団体による会合が開催される予定です。

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