イランでの選挙実施に向けた準備
(last modified Thu, 25 Feb 2016 14:00:47 GMT )
2月 25, 2016 23:00 Asia/Tokyo
  • イランでの選挙実施に向けた準備

イランでは、26日金曜、議会選挙と専門家会議選挙の投票が行われます。

ミールザーアーガーザーデ解説員

イラン議会選挙と専門家会議選挙の候補者による選挙運動は、25日木曜の午前8時に締め切られました。

イランの人々は、この選挙で、290人の国会議員と88人の専門家会議議員を選出します。

イランのラフマーニーファズリー内務大臣は、この2つの選挙を同時に実施するための完全な準備が整っていることを明らかにしました。ラフマーニーファズリー内相は、選挙は、イランの国づくりのための決意と国力を改めて証明する重要な段階だとし、「金曜の選挙では、5万2000箇所の投票所に、12万個の投票箱が設置され、100万人の人員の準備されている」と述べました。また、「各機関の世論調査から、投票率は最低でも70%になるとされている」としました。

今回の選挙の有権者はおよそ5500万人で、29カ国の473人の報道関係者が、選挙関連の報道に携わります。

イランのローハーニー大統領は、24日水曜、閣僚会議で、国民に対し、選挙に大々的に参加することで、再び、イランの社会的な財産、国力、民主主義を拡大し、イスラムの道徳と連帯を示すよう呼びかけました。ローハーニー大統領は、大勢のイラン国民の選挙への参加は必須かつ重要なことだとし、「イラン国民は、これまでの試練でも常に誇り高くあったように、今回の試練でも必ず、誇りを得るだろう」と語りました。

イラン公益評議会議長のラフサンジャーニー師も、国民に投票への参加を呼びかけると共に、「国民の選挙への大々的な参加により、これまで同様、イランのイスラム体制に対する敵の陰謀が退けられるだろう」と語りました。

マカーレムシーラーズィー師やヌーリー・ハメダーニー師、ソブハーニー師、ジャヴァーディアーモリー師、アラヴィー・ゴルガーニー師など、イランのシーア派最高権威や聖職者も、それぞれ声明や演説の中で、イラン国民に対し、選挙に大々的に参加することで、新たな英雄伝作りに備えるよう求めました。

イランのラーリージャーニー国会議長も、選挙への大々的な参加は、世界におけるイラン国民の信用を増すことになるとし、「地域や世界の現在の状況は、この選挙の重要性を高めている」と述べました。

ゾロアスター教徒やユダヤ教徒など、イランの宗教少数派も、金曜の選挙に参加する用意を明らかにしました。イラン国会では、ゾロアスター教徒とユダヤ教徒がそれぞれ1議席、アッシリア系、カルディア系のキリスト教徒が1議席、アルメニア系キリスト教徒が南北でそれぞれ1議席ずつを有しています。