最高指導者、「国民の要求は、国内の生産への支援」
イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師が、21日火曜、イラン北東部のマシュハドにあるイマームレザー聖廟の巡礼者を前に、「イラン暦の今年は、国にとって、重要な経済活動を必要とする重要な年だ」と強調しました。
IRIB通信によりますと、ハーメネイー師は、敵の目的は、イラン国民に経済的な圧力を加えることだとし、彼らは国民のイスラム体制への期待を失わせようとしているとし、「イラン国民の現在の優先事項は経済問題だ」と語りました。
また、「強力な経済なくしては、継続的な安全や栄誉を手にすることはできない。それらを確保すべきであり、国民の連帯と体制との結びつきがなくては、この望みをかなえることは不可能だ」としました。
さらに、「国の将来のために優先的かつ重要な点は、国民の生産、国内の生産であり、私は国内の生産の重点的な取り組みを求める」と強調し、雇用の促進、若者の能力の開花、眠ったままの外貨や貯蓄の回転、輸出の増加を、生産拡大の効果として挙げました。
ハーメネイー師は、国内の生産拡大における体制責任者の重要な役割を強調し、「国民の責任感は、国内の生産における重要な問題のひとつだ」と語りました。
さらに、国内の生産を拡大する方法を説明する中で、「国内で生産できる製品の輸入は、イスラム法や法律の観点から禁じられたものと捉えられるべきだ」と強調しました。
ハーメネイー師は、国の軍事、防衛面の業績はすばらしいものだとし、「イスラム革命前、軍事力を完全にアメリカのような敵国に依存していた国が、今はその活動によって敵を苛立たせている」と語りました。
また、選挙について触れ、「選挙はイランにおいて非常に重要であり、大統領選挙だけでなく、国会選挙や市町村議会選挙も同様だ。選挙は宗教に基づく民主主義の2つの柱のうちのひとつだ」と強調しました。
さらに、選挙への国民の参加は最も重要だとし、「これは我々の最も重要な要請であり、国民の選挙の結果がどのようなものであろうと、法的に認められる」と語りました。
ハーメネイー師は、「私は選挙に干渉しないが、国民の選択や投票に対抗し、国民の意見を崩そうとする人々がいたときは例外だ」と語りました。
ハーメネイー師は、選挙が良好に実施されれば、国民は強い誇りを持つようになり、神の助けにより、敵も何もできなくなるだろうと強調しました。