4月 08, 2017 17:28 Asia/Tokyo
  • イラン国連大使、「アメリカの対シリア・ミサイル攻撃は、テロリストの力を強化」

イランのホシュルー国連大使が、シリアに対するアメリカのミサイル攻撃を非難し、「このような攻撃は無責任であり、地域のテロリストを強化することになってしまうだろう」と語りました。

イルナー通信によりますと、ホシュルー大使は7日金曜、特にシリア難民をはじめとする地中海沿岸地域での難民問題に関する国連総会において、今回のアメリカのミサイル攻撃を無責任で危険な行動だとし、「このような行動により、テロリストが力を増し、さらに多くのシリア人が難民化することになる」と述べています。

また、シリア中部ホムスの空軍基地に対するアメリカのミサイル攻撃を、国連憲章や国際人権法に対する歴然とした違反であるとし、この攻撃により、シリアにおけるテロや過激主義の収束に向けた、多国間のイニシアチブが弱体化してしまうことになるとしました。

さらに、シリアに対する化学兵器を使用した攻撃について、イラン自身が現代史において化学兵器の犠牲国の1つであるとし、化学兵器の犠牲者や利用者が誰であれ、このような兵器の利用は非難されると語っています。

ホシュルー大使はまた、数十年前からアフガニスタンやイラクからの数百万人の難民が暮らしていることに触れ、「イランは国際的な支援を受けることなく、これらの難民を受け入れてきた」と述べました。

さらに、過去70年間で数百万人のパレスチナ人が、シオニスト政権イスラエルの占領行為により難民化していることを指摘し、「地中海沿岸地域で新たな難民が発生している理由は、外国がしかける戦争や軍事介入である」としています。

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