May 05, 2017 17:25 Asia/Tokyo
  • イラン国連大使、「サウジアラビア国防大臣の発言はイランに対する脅迫」

イランのホシュルー国連大使が、サウジアラビア国防大臣の最近の発言は、イランに対する明らかな脅迫であり、この政権がイラン国内のテロや暴力に協力していることを認めたものだとしました。

イルナー通信によりますと、ホシュルー大使は4日木曜、国連事務総長と安保理議長に抗議書簡を送り、「サウジアラビアの目的は、イラン国内に戦争を引き起こすことだ」としたサウジアラビア国防大臣の29日火曜の発言は、イランに対する明らかな脅迫であり、国連憲章に反するものだとしました。

ホシュルー大使は、「サウジアラビア国防大臣の敵対的な発言は、イランに対する脅迫であり、サウジアラビアが、イラン国内の暴力やテロに加担していることをはっきりと認めるものだ。サウジアラビアの資金援助を受けた武装勢力によるイラン国境警備隊員9人の殺害は、その一例だ」と強調しました。

さらに、「このような脅迫は、長年に渡って侵略を支持し、地域での危険な目的を実現するためにテロ組織を利用してきた政権によって行われている」と語りました。

また、地域や世界はこの40年、イランに対するサウジアラビアの根拠のない不安によって多くの損害を蒙ってきたとし、「地域におけるサウジアラビアの挑発行為、世界の過激派への資金援助、挑発的で無責任な政策は、このようなアプローチによるものだ」と述べました。

ホシュルー大使は、「90年代のアルカイダやタリバンの創設、2003年のイラクにおける情勢不安やテロの支援、過去数年のISIS,ヌスラ戦線、その他のイラクやシリアのテロ組織に対する武器や資金の援助は、サウジアラビアの誤った不安によるものであり、世界中に情勢不安を引き起こしてきた」と語りました。

また、「イランはサウジアラビアとは異なり、平和と安定がペルシャ湾岸諸国の共通の利益であり、他国の治安を脅かすことによって自国の安全を手に入れることはできないと考えている」としています。

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