6月 04, 2017 16:21 Asia/Tokyo
  • イラン環境庁長官、「パリ協定はアメリカが脱退しても崩れない」

イランのエブテカール環境庁長官が、アメリカのパリ協定脱退に触れ、「パリ協定は国際的な合意であり、一国の脱退によって崩れることはない」と語りました。

アメリカのトランプ大統領は、1日木曜、気候変動に関するパリ協定からの脱退を発表し、「この合意はアメリカにとって利益がない」と主張しました。

エブテカール長官は、3日土曜、イルナー通信のインタビューで、「世界194カ国がパリ合意に署名しており、160カ国以上が正式にそれに加わっている。この合意は確かな下地がある」と語りました。

さらに、「全ての国が、この問題は駆け引きできるものではないとしている中で、トランプ大統領は、駆け引きをしようとしている」と述べました。

エブテカール長官は、今日、人類社会は環境問題が共通の問題であることを理解しているとし、「世界の多くの指導者やアメリカの一部の州でさえ、トランプ大統領の今回の決定を非難している」と語りました。

パリ協定は、気候変動による悲劇的な影響を防止するための合意であり、長い協議の末、国連の主導により、2015年12月、194カ国によって署名され、2016年に発効されました。

トランプ大統領は選挙戦の当初から、気候変動によるすべての脅威を否定し、オバマ前大統領のすべての規定を破棄する目的で、就任後即座にパリ協定を脱退すると表明していました。

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