イラン外務省報道官、「アメリカのパリ協定脱退は、この国の無責任さの表れ」
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イラン外務省のガーセミー報道官が、アメリカのパリ協定脱退は、この国が国際社会に対して責任を果たそうとしていないことを示すものだとし、「今回の決定により、アメリカはますます孤立するだろう」と語りました。
(last modified 2025-10-27T05:05:03+00:00 )
6月 04, 2017 18:52 Asia/Tokyo
  • イラン外務省報道官、「アメリカのパリ協定脱退は、この国の無責任さの表れ」

イラン外務省のガーセミー報道官が、アメリカのパリ協定脱退は、この国が国際社会に対して責任を果たそうとしていないことを示すものだとし、「今回の決定により、アメリカはますます孤立するだろう」と語りました。

ガーセミー報道官は、3日土曜夜、「気候変動は世界に大きな問題を作り出しており、その悪影響への対策には、全ての国、特に先進国の誠実かつ完全な協力が不可欠だ」と語りました。

ガーセミー報道官は、「気候変動は、西アジアなどの開発途上国に破壊的な影響を及ぼす。そのひとつは異常な気温の上昇で、経済的、社会的な影響と共に、干ばつ、砂塵、新しい病気、人口の移動や移住といった影響がある」と述べました。

さらに、世界最大の温室効果ガスの排出国のひとつがパリ協定を遵守しないことは容認できないとしました。

ガーセミー報道官は、「国際社会は、アメリカの新政権に国際的な取り決めの完全かつ正確な実施を働きかけるべきだ」と述べました。

アメリカのトランプ大統領は、1日木曜、パリ協定の脱退を発表し、「この合意はアメリカにとって利益がない」と主張しました。

パリ協定は、気候変動による悲劇的な影響を防止するための合意であり、長い協議の末、国連の主導により、2015年12月、194カ国によって署名され、2016年に発効されました。

トランプ大統領は選挙戦の当初から、気候変動によるすべての脅威を否定し、オバマ前大統領のすべての規定を破棄する目的で、就任後即座にパリ協定を脱退すると表明していました。