アメリカの信頼性の欠如に関するイランの強調
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イランとアメリカ
「核合意は信頼に基づいて成立したのではなく、また、イランもアメリカを信用していない」
イランのザリーフ外務大臣は27日水曜、アメリカ・ニューヨークにある研究機関アジア・ソサエティで、アメリカの著名な司会者、チャーリー・ローズ氏のインタビューを受け、次のような点に触れました。
「アメリカは現在、核合意に関する決定を下したと表明することで、国際社会がアメリカを信用できるか、あるいはできないかということを示すべきだ」
ザリーフ外相は、アメリカが核合意を破棄した場合、状況に応じて必要な決定を下すとしました。
アメリカのトランプ大統領は、国連総会の演説で、イランと6カ国の核合意をアメリカにとっての恥だとしました。一方、IAEA国際原子力機関は、核合意の実施から8つの報告を出し、イランが核合意の取り決めを守っていることを認めています。これは、アメリカの政府関係者も認めています。アメリカのダンフォード統合参謀本部議長は、先日、アメリカが、自ら調印した核合意を遵守することは、アメリカとの間で合意書を締結しようという他国の意向に影響を与えるだろうとして、「アメリカの情報機関は、イランが核合意を守っていると考えている」と述べました。
大統領の執務を始めてから日が浅い中、トランプ大統領は、世界各国に対して、もし、決定を下したり、あるいは合意を実施するのであれば、アメリカの約束を勘定に入れてはならないということを示しました。現在、アメリカに対する信用のなさを語るのは、イランだけではありません。この信頼性の欠如は、多くの国に対して示されています。NPT核兵器不拡散条約の不履行、気候変動に関するパリ協定やTPP環太平洋パートナーシップ協定からの離脱だけでなく、アメリカ国内の人々に対する数多くの約束不履行も、アメリカが約束を守らないことを示しています。
アメリカの思想家のノーム・チョムスキー氏は、ヒューマンライツウォッチのアメリカ支部のサイトに掲載されたインタビューで、次のように語っています。
「アメリカ政府と約束を交わした多くの人はうんざりしている。体制への人々の信用は、失われている」
アメリカのメリーランド大学が2016年に行った世論調査では、イランの人々がアメリカが核合意に関する取り決めを実行することに関して、当初から悲観的になっていることが示されています。この世論調査では、アメリカが核合意の取り決めを実施するかに関して、62%がほとんど、あるいは決して信用できないとしています。アメリカの行動に関する最も明白な解釈は、27日水曜にAP通信のインタビューで発せられたザリーフ外相の言葉です。彼は次のように述べています。
「アメリカが世界各国に対して伝えたメッセージとは、アメリカと協議しているとき、彼らは協議の中で合意した事柄を確実なものと考えるが、5、6ヵ月後、あるいは1年、2年後、最初の段階でできなかった事柄を要求する、ということだ」
ザリーフ大臣は、続けて、このように語っています。
「このメッセージは世界にとってよいものではなく、アメリカは協議する上で信用に足る相手ではないということを証明するだろう。アメリカのような大国は、世界各国に対して、信頼できる協議の相手ではないということを示しており、このことは世界の平和と安全保障にとって、好ましいことではない」