11月 01, 2017 23:44 Asia/Tokyo
  • ローハーニー大統領、アリエフ大統領、プーチン大統領
    ローハーニー大統領、アリエフ大統領、プーチン大統領

1日水曜、テヘランで、イラン、ロシア、アゼルバイジャンの第2回首脳会談が開催されています。

ローハーニー大統領、アリエフ大統領、プーチン大統領

 

この会議は、次の3つの点から重要性を有しています。

第一に、アメリカが、地域におけるイランの役割について事実に反したことを吹き込もうとしている中で、イランが地域の協調の中心になっていることです。

第二に、この会談で提起される問題は、参加国の協力の方向に注目すると、地域の可能性や近隣諸国の協調という点から、戦略的な重要性を有していることです。

第三に、この会談は、コーカサス地方から西アジアにいたるまでの地域の危機に対して特別な見方を持っていることです。それは、3カ国が共通の見解を持てることを示しており、すべての地域諸国にとって肯定的なことです。

ラヒームプール・アジア・太平洋担当次官

 

イラン外務省のラヒームプール・アジア・太平洋担当次官は、8月にイラン・ユーラシア研究所のメンバーが出席して開催された会合で、これについて次のように語っています。

「イラン、ロシア、アゼルバイジャンの3者協議は、イランとロシアの関係が転換点を迎えた中で開催された。その理由も、両国の間に生まれた関係にある。両国は、この関係を戦略的なものにすることを決定した。現在、地域や世界で起こっている事柄により、両国は互いに歩み寄るようになった」

プーチン大統領とハーメネイー師

イラン、ロシア、アゼルバイジャンの首脳会議の計画は、3カ国が、新たな関係を築こうとしていることを示しています。イランとロシアの経済関係、また、イランとアゼルバイジャンの経済関係は、二国間の関係拡大や経済協力の発展と平行して、数カ国間の協力に入っています。

ローハーニー大統領、アリエフ大統領

 

戦略的な経済問題とともに、安全保障の点からも、西アジアやコーカサス地方における情勢変化は、3カ国にとって非常に重要です。今回のような会談や連絡は、経済的な発展やさらなる安定に重要な影響を及ぼすことができるでしょう。

コーカサス問題の専門家、ソレイマーニー氏は、イラン労働通信のインタビューで、イランとロシアやコーカサス地方の国々の協力で最も重要な問題である、北から南のトランジットルートのプロジェクトに触れ、次のように語りました。

「イラン、ロシア、アゼルバイジャンは、地政学的な可能性を有しており、互いに協力すれば新たな協力の形を生み出すことができる。実際、イラン、ロシア、アゼルバイジャンの間の新たな協力により、地域の人々の福祉レベルの向上や安全、安定の強化を促すことができる」

コーカサス地方の地図

現在、テヘランの首脳会談では、トランジットルート、カスピ海の法的問題、シリアからコーカサス地方に至るまでの地域の危機、テロとの戦いなど、非常に幅広い

テーマについて話し合いが行われることになっています。

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