シリア問題を巡るイランとロシアの協力についての最高指導者の見解
-
ハーメネイー師、プーチン大統領
イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師が、ロシアのプーチン大統領と会談し、「シリアでの協力の良好な経験は、共通の目的が実現可能であることを示した」と強調しました。
ハーメネイー師は、1日水曜夕方、この会談で、「シリアのテロリストを支援するアメリカ主導の有志連合の敗北は、否定できない事実である。だが彼らはなおも陰謀を企てている。そのため、シリア問題の完全な解決には、確かな協力を続けることが必要だ」と語りました。また、数カ国の支援を受けたテロリストに対し、イランとロシアがともに抵抗することは、重要な結果につながるとし、「シリアのテロリストの陰謀に対し、イランとロシアがともに協力して抵抗することは多くの意味を持つものであり、西アジアの問題へのロシアの影響力を強めている」と語りました。
シリアにおけるイランとロシアの協力は、戦場においても、また政治分野においても、意味のあるものであり、肯定的な結果をもたらしてきました。2015年からロシアがシリアに軍事介入し、同時にイランの役割が高まったことで、シリアの政治的、軍事的なバランスが変化しました。イランとロシアの協力の肯定的かつ建設的な経験により、現在シリアはよい状況にあり、テロ組織ISISの動きは、シリア東部のデリゾールの一部に限られています。
イランとロシアは、シリアの政府や抵抗勢力と協力し、テロとの戦いの真の陣営を結成しています。この陣営は、実際、アメリカ、シオニスト政権イスラエルとその同盟国のシリアにおける陰謀を退けてきました。シリアに対するミサイル攻撃や空爆といったイスラエルの敵対的な行動は、この国の情勢変化において自分たちの存在を誇示しようとするための努力です。しかし、現在、イランとロシアの建設的な協力により、アメリカ、イスラエル、そして地域の彼らの同盟国は、シリアのパワーバランスから排除されています。
イランとロシアのシリアにおける協力の経験により、テロとの戦いにおいて機能的で効果的な勢力が生まれました。一方で、テロリストを支持するアメリカ主導の有志連合軍は、なおも破壊的な動きを続けています。彼らの陰謀とは、アサド政権に圧力をかけるための、シリアにおける化学物質の使用問題の政治的悪用やシリアの分裂に向けた努力などとなっています。
ロシア問題の専門家、シュアイブ・バフマン氏は、1日夜、イランのテレビ局のインタビューで、シリアの運命を決める重要な日が近づいているとし、「ロシアのプーチン大統領のテヘラン訪問は、イランとロシアの協力が、シリアだけでなく、国際レベルでも続けられること、この協力がテロとの戦い以外にも、シリアのさまざまな問題の解決を含んでいるというメッセージを伝えている」と語りました。
シリアの政治危機の解決に向けたイランとロシアの協力は、アメリカ主導の有志連合を脇に追いやるとともに、アスタナ協議のプロセスは、アメリカの意志の及ばないところで、イランとロシアのイニシアチブによって、シリアの政治的な状況を整えています。アスタナ協議のプロセスの基本は、シリアの政治的な最終決定への、この国の国民の役割を強調することです。
プーチン大統領は、ハーメネイー師との会談の中で、シリアの領土保全とアサド政権への支持を、ロシアの外交政策の原則として挙げ、「シリアの情勢変化は、内側から形作られるべきだ」と語りました。