イラン大統領、「イラン、露、アゼルバイジャンの３カ国は、アジアがヨーロッパにつながることを求める」

11月 02, 2017 21:08 Asia/Tokyo

イランのローハーニー大統領が、イラン、ロシア、アゼルバイジャン共和国の二国間、及び多国間問題において、大掛かりな合意に達したことを明らかにしました。

ローハーニー大統領は１日水曜、テヘランでロシアのプーチン大統領、及びアゼルバイジャンのアリエフ大統領と共同記者会見し、「イラン、ロシア、アゼルバイジャンの目的は、この３カ国の可能性を利用し、また、近隣国としての善意により、さらに緊密な関係を築くことにある」と語っています。

また、「この３カ国は、南北に走る国際ルートを経由して、アジアとヨーロッパが結ばれることを求めている」としました。

さらに、今回の３カ国の首脳会合における中心的な議題の１つとして地域問題を挙げ、「特にシリアでのテロ対策や安全保障、安定の確立を目指すためのイランとロシアの協力、また、カザフスタン・アスタナで追求されているイラン、トルコ、ロシアの協力は重要である」と述べました。

一方、アゼルバイジャンのアリエフ大統領もこの記者会見で、今回の首脳会合が成功裏に実施されたとし、この３カ国の関係が拡大していると強調しました。

アリエフ大統領はまた、「イラン、ロシア、アゼルバイジャンの諸国民は、共通の歴史と文化を有している」とし、「この３カ国は地域におけるテロ対策や安全保障、安定の確立において大きな役割を担っている』と語っています。

さらに、ロシアのプーチン大統領も、今回の３者協議での対話に満足の意を表明し。あらゆる分野におけるこの３カ国の関係拡大を強調しました。

さらに、シリア問題をめぐるイランとロシアの協力に触れ、「イランとロシアは、シリア危機の解決を目指している」と述べています。

イラン、ロシア、アゼルバイジャンによる第２回首脳会合は１日水曜、テヘランで開催されました。

なお、３回目のこの首脳会合は来年、ロシアで開催される予定です。