1月 11, 2018 01:01 Asia/Tokyo

この1週間に起こった主な出来事です。 敵がイランの人々による抗議集会を悪用しました。 イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師が、最近の暴動に関して表明を行いました。

イランの人々が、イスラム体制を支持する盛大な行進を行いました。

 

先週、イランでは多くのニュースがありました。破たんした金融機関の預金者が、預金の先行きに関する対応に抗議する集会を行いました。この集会では、政府や中央銀行に対する批判と物価の高騰に反対するスローガンが叫ばれました。

 

しかし、この抗議集会は一部の地域で衝突に発展し、政府や民間の施設や財産が破壊されました。発表された報告によれば、この中で死傷者も出ました。この集会の状況は、すぐにソーシャルメディアで拡散され、さまざまな分析が行われました。

イランの集会

 

イスラム体制に敵意を抱く一部のグループが、この流れを自分たちの目的を推し進めるために利用し、イランのイスラム体制にダメージを与えようとしました。この中でテロリストや暴徒の痕跡、アメリカ政府、シオニスト政権イスラエル、サウジアラビアをはじめとする地域の反動的な政府の痕跡が明らかになりました。これにより今回もまた、外国の目的は、イランの国内の問題を悪用し、革命とイスラム体制にダメージを与えることであることが示されました。イランのモンタゼリー検事総長は次のように語っています。

 

「最近イランで発生した情勢不安の真の計画者は、CIAのテロ対策の責任者だったマイケル・アンドリアという人物だ。このプロジェクトは、実りある同調政策と呼ばれた。入手した情報によれば、この作戦本部は、数年にわたって行った多くの調査に基づき、物価高騰拒否、公共料金の支払い拒否などの抗議の追求をイランで始めた」

「モナーフェギンも、この作戦本部に代表を派遣していた。イスラム体制の敵は、40年近くに渡り、イスラム体制に対してさまざまな陰謀を企ててきたが、これらの陰謀は、イランの人々の体制と最高指導者に対する愛情によって退けられてきた」

イランのモンタゼリー検事総長

******

イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師は、殉教者の遺族との会談で、イランのイスラム体制にダメージを与えようとする敵の努力に触れ、次のように語りました。

 

「敵は常に、イラン国民に影響力を及ぼし、彼らにダメージを与えるための機会をうかがっていた」

ハーメネイー師

 

ハーメネイー師はさらに次のように続けています。

 

「この数日の出来事の中で、イランの敵は、資金、武器、政策、情報機関などの様々な手段を用い、イスラム体制に問題を作り出すために共謀した」

 

とはいえ、経済問題は、ハーメネイー師が政治家に対して繰り返し注目を促してきた事実です。ハーメネイー師は、おととし9月の大統領や政府閣僚との会談で次のように語りました。

 

「今日、経済問題は、解決すべきイランの第一の問題であり、その解決は、抵抗経済政策の正しく正確な実施にかかっている」

 

イランのローハーニー大統領が、先週、抗議運動を受けて語ったように、国民の生活上の問題や経済問題への対策が行われ、国民のすべての要求に対して、納得のいく回答が与えられる必要があります。

ローハーニー大統領

 

こうした中、国民の要求を異なった方向に導くこと、イランの反体制派テロ組織モナーフェギンなどの敵への支持、アメリカ政府やトランプ大統領の定期的なツイートや表明の発表は、イスラム体制を転覆させるために、イランの抗議集会を利用するといった裏に隠された目的を物語っています。

 

対イラン制裁法案を支持するアメリカのトム・コットン共和党上院議員は、干渉的な発言の中で、アメリカの関係者に対し、イランの暴動を支持するよう求めました。このような立場や外国のメディアによる世論操作は、一部の経済問題を悪用し、抗議集会の中で国民に要求を提起することで、問題の本質をすりかえ、それを政治的なものにし、体制の本質を標的にしようとする流れがあることを示しました。

 

イランイスラム革命防衛隊のジャアファリ総司令官は、IRIB通信のインタビューで、これらの出来事について分析し、次のように語りました。

 

「死者を出すことが、イランの最近の暴動を企てた人々の真の計画の一つだった。彼らは人々の死亡の責任をイラン政府に負わせようとしたが、治安部隊の備えと国民の賢明さにより、敵は新たな敗北を経験した」

 

アメリカは、抗議の波に乗り、イランに対する新たな制裁案を準備しました。アメリカ政府の関係者は、人々の抗議を弾圧しているとしてイランを非難し、抗議者に対する暴力の行使、人権侵害、弾圧を行っている人々に関して必要な情報を手に入れ、彼らを制裁の対象にするため、

すべての情報源を駆使するとはっきりと表明しました。アメリカの新聞、ニューヨークタイムズは次のように報じました。

 

「トランプ大統領は、最近のイランの情勢不安を、イランと6か国の核合意によって停止されている核関連の制裁を復活させるための口実にする可能性がある」

イラン国民は、各地で大規模な行進を行い、公共の財産の破壊における暴徒や敵の新たな陰謀に対し、怒りや嫌悪を示しました。

 

イランの国連大使は、国連事務総長と安保理議長への書簡の中で、アメリカのイラン内政への干渉と暴徒の破壊的な行動への支持に抗議しました。この書簡では、アメリカ政府関係者の干渉的な行動は、国際法への違反であり、国連憲章の原則や目的に反していると強調されています。

 

イランに対する非合法な制裁の強要による、アメリカの核合意の取り決め不履行、イラン人のアメリカ入国禁止は、イランの偉大な国民に対するアメリカの敵対行動のほんの一角に過ぎません。

 

トランプ大統領は最近、イランの人々をテロリストと呼び、ペルシャ湾に関して偽りの呼称を用い、イランの人々の国民的な感情を逆なでし、世界中で彼らの怒りを招きました。イランの人々への同情を口実に、世界の文明に影響を与えてきた豊かな文化と何千年という歴史を持つ国民に対し、侮辱的な表現を用いました。これは間違いなく、世界中のイラン人社会の反発を招くことでしょう。

 

トランプ大統領は、ツイッターで、イランやその他の国の誇り高い国民を侮辱するツイートを続けていますが、アメリカの人々は今も、99%の大多数の国民が、経済的な不公正や社会的な不平等、貧困に抗議して行ったウォール街占拠運動の弾圧という苦い経験を忘れていません。そして、アメリカ社会は、各州での銃犯罪や銃による衝突で、毎日、多くの命が奪われていること、この国に何百万人というホームレスが存在することなどの問題に苦しんでいます。

 

タグ