口実探しによる核合意の約束不履行
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トランプ大統領とフランス大統領
一部のメディアが、ヨーロッパは、アメリカのトランプ大統領に核合意を継続させ、その離脱を防ぐために、イランに対して新たな制裁を行使し、イランのミサイル計画への反対を名目に、政治的、経済的な面から、イランに圧力をかける可能性があると伝えました。
これが実際に行われた場合、それはサウジアラビアの外務大臣の新たな成果と見なすことができます。サウジアラビアのジュベイル外相は、最近のヨーロッパ訪問の中で、イランと契約を結ぶヨーロッパ諸国に圧力をかけ、西アジアにおけるイランの力の増大を阻止させようとしました。
アメリカ上院のチャールズ・シューマー院内総務は次のように語っています。
「アメリカのトランプ大統領は、1年以上前から核合意からの離脱について語っているが、これまでそれは行われていない」
こうした中、核合意の修正に関してトランプ大統領が新たに期限を設けたことにより、一部の人々が、それをイランに対して新たな要求を提起するための機会にしようとしています。その中で、報道各社は、ドイツが、トランプ大統領を満足させるために、イランに対する新たな制裁を追求していると伝えました。もしそれが実現した場合、ヨーロッパもアメリカと同じように、核合意の重要性やその精神をきちんと理解しておらず、イランとの関係を正常化するのではなく、この合意をイランに対する脅威の手段として残しておこうとしていることを意味します。
イランはこれまで何度も、防衛計画に関する議論は受け入れないと強調してきました。明らかに、このような報道に対するイランの反応は、ミサイル関連の協議の主張に対する妥協を完全に否定するものです。たとえそのような協議の拒否が、新たな制裁につながることになっても、それは変わりません。
イラン、ヨーロッパ、アメリカ、ロシア、中国は、すでに核協議の中でミサイル計画について話し合い、最終的な総括に至りました。核合意を認める国連安保理の決議では、イラン政府に核弾頭の搭載可能な弾道ミサイルを製造しないことが義務付けられています。
イランのザリーフ外相は、のインタビューで次のように語りました。
「イランは国連安保理決議のこの項目を遵守しており、ヨーロッパやアメリカは、イランを安保理決議への違反で非難する口実を一切持っていない」
このことから、ミサイル関連の制裁は、アメリカからであろうとヨーロッパからであろうと、明らかに、国際法規への違反であり、核合意への重大な違反と見なすことができます。そのような行動は、必ずイランの反発に遭うでしょう。
イランはヨーロッパに対し、トランプ大統領に同調したり、彼の満足を得ようとしたりするのではなく、イランとの協力を拡大することを期待しています。ヨーロッパが国際法や核合意の維持を守るのであれば、今後、ヨーロッパとの外交協議のためにさらに多くの国が、自分たちのチャンスを試すことを期待できるでしょう。
しかし、ヨーロッパもアメリカと同じ道を歩み、これまでのすべての合意に背を向け、制裁という手段を行使しようとすれば、他の国々に対して、国際的な契約を守らない国々との協議という危険な賭けに入ることを期待することはできなくなります。そして彼らも、自分たちの利益に沿った道を進むことになるでしょう。