アジア諸国の政党による国際会議

テヘランでは、アジアの諸政党による国際会議が行われています。アジア政党国際会議の常任委員会の会合と、シルクロード特別会合が、２日金曜、開幕しました。

この会合は、３日土曜も続けられ、アジア２５カ国からの４０団体の政治組織や政党の指導者、国際機関の責任者１００人が参加し、イランのイスラム同盟党の主催で行われています。

アジア諸国の優先事項の一つは、集団の安全保障と安定に向けた協力です。このため、地域問題や国際問題に対処する中で、あらゆる可能性や機会を活用する必要があります。この中で、アジア議会フォーラムや、大きな可能性を持つ政治思想や文化に関する団体が、重要な問題に関して、各団体の見解を調整し、各国の協調を強化するうえで、重要な役割を果たすことができます。

アジア政党国際会議のホセ・デベネシア議長は、２日、この常任委員会の会合と、シルクロード特別会合で、過激派対策と過激派による緊張緩和における、各政党の効果ある役割を強調し、次のように語りました。

「テヘランの会合は、アジアの政党間の協力の転換点であり、アジア政党国際会議で、アジアの各政党は相互に支援すべきだ」

デベネシア議長はまた、イランはアジアの諸政党をつなぐことができるとして、「相互支援により、諸政党の問題を解決することができる」と述べました。

アジアの平和や安全保障に関する重要な問題の一部に、パレスチナ問題があり、また、２年以上にわたりサウジアラビアの大規模な攻撃を受けているイエメンの人々の将来の問題があります。これらの出来事は、すべての国民の将来に関係がある、地域の現実の一部です。なぜなら、これは集団の安全保障と和平のプロセスの一部だからです。世界各国の歴史的な経験では、協力は相互理解、文化と共通の文化的価値への依拠によってしか構築されないということが示されています。

アフガニスタンのサンチャルキ文化次官は、これに関して、次のように語っています。

「過激主義や、暴力主義、地域における不健全な競争は、すべての人にとっての共通の脅威であり、このため、対話や相互理解、相互の歴史認識と尊重によって、この問題に対応すべきだ」この問題は、アジア諸国の議員の協力の下地を用意することにより、アジア諸国の政党の共通認識の中で、優先事項となることができます。

イランのイスラム同盟党のモハンマド・ナビー・ハビービー事務局長は、次のような見解を示しました。

「西アジアは発展のため、平和を必要としている。パレスチナ、イエメン、アフガニスタン、バーレーン、イラク、パキスタンなどの西アジアの各政党は、爆弾テロなどに直面しているが、この状況を変えるため、平和と発展の道で、よりいっそうの努力を行うべきである。」

アジア諸国はシルクロード上に位置しています。明らかに現在、シルクロードは過去と同じように、過激主義対策と、その緊張の緩和に向けた協力の橋となるべきでしょう。アジアにおける文化や集団の多様性も、共通の目標を達成する上で重要性を有しています。シルクロードは、アジア各国の国民を互いに結びつけ、さまざまな文化をもつ意見交換の場となっています。