イラン外相、「イランとオーストラリアの関係が新たに始まった」

イランのザリーフ外務大臣が、イランとオーストラリアの関係が新たに始まったとしました。

ザリーフ外相は15日火曜、キャンベラで行われたオーストラリアのビショップ外務大臣との共同記者会見で、「イランとオーストラリアは歴史的関係を有し、現在、両国の関係に向けた新たな状況が整えられている」と語りました。

また、「オーストラリア外相と建設的な協議が行われた」とし、協議の中心は貿易、投資、技術、経済部門での両国の関係拡大だったとし、「暴力と過激主義、組織的犯罪への対抗についても話し合いが行われた」と語りました。

さらに、イラン大統領の「暴力と過激派のない世界」構想の採択について触れ、「暴力への対抗には、真剣な協力が必要であり、イランは暴力や過激派への対策と人権擁護を決意している」としました。

イラン外相は、イランとオーストリアのテロ対策への見方についても、「両国はシリアやイエメンのテロ対策において共通の見解を有しており、ISIS対策において互いに協力すべきだ」と語りました。

さらに、「イスラムは平和的、友好的な宗教であり、過激主義に反対しているが、現在、イスラム教徒が暴力の犠牲になっている」と強調しました。

一方のオーストラリアの外相も、イランの制裁解除について触れ、「オーストラリアは最近、対イラン制裁を解除し、イランとの貿易・経済関係の拡大の用意がある」と述べました。

さらに、「イラン外相との協議では、サウジアラビアとイエメンの問題についても良好な話し合いが行われた」としました。