週刊イラン
イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師が、敵に対抗する上での国内の安全保障について語りました。
地域の安定や安全を確保する上での、イランの治安部隊の戦略的な役割について見ていきます。
アメリカの、イラン、シリア、ロシアに敵対する、地域での動きを分析します。
イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師が、先週水曜、イラン情報省の大臣、関係者、職員らと会談し、イスラム体制に敵対する陣営の複雑かつ大規模な戦争に触れ、相手側の諜報機関が、これらの敵対の中心にいるとしました。ハーメネイー師は、複雑な情報戦のさまざまな側面に触れ、次のように語りました。
「我々は、大きな戦争のさなかにいる。その一方は、イスラム体制であり、もう一方は敵の大きな力を持つ陣営である」
ハーメネイー師は次のように強調しました。
「この戦争や相手側の陣営の計画に対して抵抗し、敵に打ち勝つために、防衛だけでなく、攻撃的な計画も有する必要がある。我々の情報機関によって、ゲームのフィールドが決定されるようにすべきだ」
この数年、数十年のアメリカの外交政策や立場、行動は、アメリカの政治家の真の目的が、イスラム体制の安全保障の領域に侵入し、革命の内側に影響力を及ぼすことにあることを示しています。
これに関するハーメネイー師の表明は、地域におけるアメリカの長期的な計画に対し、賢明さを保つ必要性を指摘する、重要な点を含んでいます。ハーメネイー師は、この戦争の様々な側面に触れ、情報の盗難、決定機関の見方の変更、人々の信条の変更、経済状況の悪化、安全保障上の混乱など、さまざまな手段を挙げ、これらの目的が追求されているとしました。
ハーメネイー師は、イランの為替市場における最近の問題に触れ、「この問題を注視すると、外国の情報機関の足跡が見て取れる」と述べました。
さまざまな状況から分かるように、アメリカは、常に、干渉によって危機や情勢不安を作り出し、緊張を作り出す行動により、地域で地政学的に優勢な立場や覇権を追い求めてきました。アメリカが、テロを支援していること、標的とする国の経済に危機を作り出すこと、選挙などの重要な時期に暴動を誘導すること、政権の転覆を狙ったり、クーデターを計画したりすることが、こうした陰謀の一部です。
アメリカの言語哲学者、チョムスキー氏は、アメリカの政策を批判し、次のように語っています。
「アメリカは、多くの国際的な対立や紛争を引き起こし、1953年8月のイランの合法的な政府に対するクーデターなど、クーデターによる政権交代の要因となってきた」
先週、イラン軍の日と防衛の日を迎え、イランで軍事パレードが行われました。
イランイスラム革命防衛隊は、防衛の日と、シーア派3代目イマーム、ホサインの生誕日に際して声明を発表し、国家と革命が必要とするあらゆる分野で、革命防衛隊が献身的な役割を果たしていることに触れ、次のように語りました。
「今日、革命防衛隊は、国内で数々の業績を収めているだけでなく、現代の危険に満ちた状況の中で、イランに不可欠の事柄や革命の理想に応じて、西アジアの安全保障関係において、重要な役割を担っている」
革命防衛隊とイランの国軍は、イランの防衛と地域の安全保障、テロリストの攻撃を受けている人々の支援において、効果的な役割を担っていることを証明してきました。地域諸国に押し付けられた危機の経験や出来事、西アジアにおけるアメリカ、シオニスト政権イスラエル、サウジアラビアの好戦的な行動や犯罪は、こうした脅威に対抗するためには、その脅威のレベルや状況に応じた抑止力が必要であることを示しています。
ハーメネイー師はこの中で、治安部隊の上級司令官らと会談した際、治安部隊の主な目的として、必要な時期に十分な能力、栄誉、安全保障、力を有することを挙げました。ハーメネイー師は、この目的の重要性に触れ、現在はイランの栄誉の時代であるとし、「イスラム体制に対する、現在の前例のない攻撃は、この体制が日々、力を増しているためである。敵は、この力に対して強い危機感を感じ、そのために攻撃を増やしている」と語りました。
イランは現在、さまざまな脅威に対して必要な抑止力を有しています。安全保障や防衛の分野の専門家、アナリストは、「イランのミサイル防衛力は、さまざまな脅威に対して注目に値する抑止力を作り出しており、イランへの侵略が行われた場合に、それに応じる用意がある」と語っています。
アメリカ政府は、気候変動に関する条約など、多くの国際条約に違反しています。アメリカのこのような取り決め違反に断固とした対応がとられなければ、核合意もまた、これらの条約と同じ運命をたどることになるでしょう。
平和構築に関するハイレベル会合に出席するため、ニューヨークを訪問中のイランのザリーフ外務大臣は、ニューヨークに到着した際、記者団に対し、アメリカの核合意離脱の可能性について次のように語りました。
「イランは必ず、国益に沿って行動し、核合意でもそれ以外でも、幅広い選択肢を有している。イランの行動や、国際社会がアメリカの行動に対して示すことになる反応は、アメリカにとって、非常に好ましくないものになるだろう」
アメリカのトランプ大統領は、イランと6か国の核合意には欠陥があると主張し、一部の内容の変更や、イランの軍事施設への査察、ミサイル問題を巡る対イラン制裁など、アメリカが核合意に残留するための条件を挙げ、アメリカ議会とヨーロッパがこれらの条件をクリアできなかった場合、制裁の停止を延長せず、核合意を離脱すると宣言しました。
こうした中、アメリカの次期国務長官に指名されているポンぺオCIA長官は、12日木曜、上院で行われた承認公聴会で、次のように語りました。
「イランは、核合意以前にも核兵器に向かっていなかった。現在も、私が知る限り、核合意がなくても、イランが核兵器を追求するような兆候は存在しない」
サウジアラビアのサルマン国王は、先週、サウジアラビアのダーランで開催されたアラブ連盟首脳会議で、イランがイエメンのフーシ派を支援しているとし、イランに敵対する立場を繰り返す中で、イランはテロを支援し、地域に情勢不安を引き起こしていると非難しました。
イランが地域のアラブ諸国の内政に干渉しているとする、アメリカとサウジアラビアによる反イランの根拠のない主張の一方で、アメリカとサウジアラビアの支援を受けたテロリストは、イラクとシリアで、非人道的な犯罪を行っています。また、イエメンの人々は、アメリカとイギリスが、サウジアラビアとアラブ首長国連邦に供与している武器により、この2か国の攻撃を受けて死亡しています。
IRIB国際放送局のジェベリー局長は、先週、シリアを視察し、ダマスカス近郊のテロリストの占領から解放された地区で、記者団に対し、抵抗勢力とシリアの人々の抵抗が、アメリカとその同盟国によるシリア攻撃の最大の理由だとし、「アメリカとその同盟国の攻撃は、シリアの政府軍や国民の行動や抵抗に何の影響も及ぼしていない。地域諸国、特にサウジアラビアは、シリアと戦うことはできず、ただできるのは、戦争の費用を負担することだけだ」と強調しました。
イランはこれまで何度も、「善隣外交と共通の利益や安全保障のために、すべての関係国と協力を行う用意がある」と強調してきました。この中で、イランのハータミー国防大臣は、地域の最新の情勢について話し合い、二国間の関係の拡大を目指すため、先週、イラクを訪問しました。
ハータミー国防相は、先週水曜、イラクのガニミ参謀議長や軍の代表団とバグダッドで会談し、「イランとイラクの見方は、統一イラクに基づく包括的なものであり、イランは、イラクの安全と治安は、地域全体にとって重要なものだと考えている」と語りました。
先週、再び、テロリストが、イラン東部の国境から侵入しようとしました。先週火曜未明、テロリストが、ミールジャーヴェの国境地帯で、イランの国境警備隊を攻撃しました。しかし、国境警備隊の抵抗により、テロリストはその悪しき目的を達成できませんでした。この衝突で、テロリスト3人が死亡、数名が負傷し、数名が逃走しました。イスラム革命防衛隊の隊員2人も、国境警備隊員1人とともに殉教し、他2人が負傷しました。
テロリストが行った作戦は、残念ながら、彼らが引き続き、パキスタンで自由に行動していることを示しています。彼らは簡単に訓練を受け、武器を装備し、テロ行動に着手しています。この数年、パキスタン国内からのテロ作戦により、イランの市民や国境警備隊員数人が殉教しています。
この他、先週木曜には、世界84か国から258人が参加し、「一つの本、一つの共同体」をスローガンにしたコーラン国際コンテストがテヘランで開幕しました。