週刊イラン
この1週間に起こった主な出来事です。
イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師が、メーデーに数千人の労働者を前に演説しました。
ペルシャ湾の日の式典が行われました。
シオニスト政権イスラエルのネタニヤフ首相が、イランに関して根拠のない発言を行いました。
テヘラン国際書籍見本市が開幕しました。
先週、イランでは2つの重要な出来事がありました。メーデーとペルシャ湾の日です。この時間は、これらの出来事からお話ししましょう。
イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師は、メーデーを翌日に控えた先週月曜、数千人の労働者や起業家を前に演説しました。ハーメネイー師はこの中で、地域におけるアメリカの存在が、西アジアの衝突や戦争、情勢不安の原因になっているとし、「そのため、アメリカは西アジアから出ていくべきだ」と強調しました。
ハーメネイー師は、イランの独立と自由を求めるイスラム体制に敵対する上でのアメリカのやり方の一つは、地域の愚かな政府を扇動し、地域内に衝突と対立を生みだすことだとし、次のように語りました。
「アメリカは、サウジアラビアなどの地域の一部の政府を扇動し、彼らをイスラム体制に敵対させようとしているが、もし彼らに知性があるのなら、アメリカに騙されるべきではない」
ハーメネイー師は、アメリカは、イランの力強い国民とイスラム体制に敵対する費用を自分たちでは負担せずに、一部の地域諸国に押し付けようとしていると強調し、「一部の地域諸国は、イランと直接、対決すれば、間違いなく、ダメージを蒙ることを知るべきだ」と述べました。
アメリカは、地域で自分たちの覇権主義的な目的を果たす上で、イランイスラム共和国という大きな障害を抱えています。なぜならイランは、地域で大きな役割を果たすことで、アメリカの影響力や覇権の妨げになっており、アメリカ、シオニスト政権イスラエル、サウジアラビアのトライアングルが、地域の分割という悪しき目的を果たすことを許していないからです。ハーメネイー師は次のように強調しました。
「地域から出ていくべきなのはアメリカであって、イランではない。我々はもともと、この地域におり、ペルシャ湾と西アジアは我々のホームである。だがアメリカは、外部の国であり、悪しき目的を追求し、混乱を作り出そうとしている」
4月30日は、1622年にイラン南部の海域からポルトガルを追い出した記念日であり、イランでペルシャ湾の日とされています。ペルシャ湾という名称は、イランと地域の数千年に及ぶ歴史の一部です。ペルシャ湾は、イランの領土と同じ歴史を持っています。この名称は、地域の真の歴史を示しており、他の名称を使うことはできません。
4月30日がペルシャ湾の日とされた最も重要な理由は、この地域の歴史と偉大さを確認するためです。アラブ人でさえ、何世紀もの間、この地域をペルシャ湾と呼んでいました。しかし、近年、一部のペルシャ湾岸諸国が、この名称を変更しようとしています。
ペルシャ湾を支配することは、覇権主義大国の大きな目的のひとつです。しかし、地域の歴史と、イランの勇敢な国民の抵抗は、外国が決して、ペルシャ湾で覇権をふるうことなどできないことを示しました。
核合意のゆくえと、この国際合意を破棄しようとするアメリカのトランプ大統領の姿勢は、今週もトップニュースとなっています。この中で、シオニスト政権のネタニヤフ首相は、根拠のない主張を行い、トランプ大統領の過ちの継続を奨励しています。
ネタニヤフ首相は、反イランのプロパガンダの中で、「イランは密に核兵器製造を計画している」と主張しました。
ネタニヤフ首相は、以前にも国連総会で、イランは夏までに90%の濃縮ウランを製造し、レッドラインを超えると主張していました。ネタニヤフ首相はまた、1996年にも、イランは核爆弾を製造していると語っています。アメリカのポンぺオ新国務長官は、最近のアメリカ議会の承認公聴会で、この主張が偽りであることを示し、次のように語りました。
「核合意以前に、イランが核爆弾の製造に向かっている兆候はなく、核合意がなければ、イランがそのような能力を手に入れていた証拠もない」
EUのモゲリーニ外務安全保障政策上級代表は、ネタニヤフ首相のプロパガンダを受け、IAEA国際原子力機関は、これまで10回の報告の中で、イランが核合意を遵守していることを認めていると強調し、「ネタニヤフ首相は、イランが核合意に違反していることを示す証拠を提示していない」と述べました。
アメリカの16の情報機関も、1年前、機密報告の中で、イランが核爆弾を追求していないことを認めました。
イランと6か国の核合意は、2016年1月から実施されています。しかし、アメリカ政府は、この核合意の一員でありながら、常にその実施に違反しています。トランプ大統領は、核合意の変更を求め、もしこの合意が変更されなければ、アメリカは離脱すると警告しています。
世界がイランの建設的な協力を目にしている一方で、アメリカは、彼らの約束が信用できないこと、それは国際体制にとって危険なものになりうることを示しています。
イランのナジャフィーIAEA大使は、先週、スイスのジュネーブで開催された、NPT核兵器不拡散条約・再検討会議の準備委員会で、以前の再検討会議で決定された事柄を実施するために加盟各国が努力し、シオニスト政権にNPT加盟と核施設の査察を促すよう求めました。ナジャフィー大使は、シオニスト政権がNPTに加盟していないこと、この政権の査察を受けない核施設が存在することは、核不拡散体制と世界の安全や平和を脅かすものだとし、シオニスト政権との核協力は、条約への明らかな違反だとしました。
パレスチナ領土の占領者と偽りの主張を行う国々は、何年も前から、「イランは核兵器を獲得しようとしている」と世界に吹き込んでいます。イランのハータミー国防軍需大臣は、シオニスト政権の挑発的な行動を受け、「ネタニヤフ首相のプロパガンダは、パレスチナ人に対する自分たちの犯罪を覆い隠し、問題をはぐらかすための、この政権のシナリオの一環だ」と語りました。
明らかに、イランに対する騒動を引き起こし、数々のシナリオを実施することの目的は、イラン恐怖症を広めることにあります。先週、モロッコが、イランとの国交断絶を発表しました。
モロッコのブリタ外務大臣は、先週、イランの支援を受けているレバノンのシーア派組織ヒズボッラーが、ポリサリオ戦線に武器や資金の援助を行っており、この戦線の戦闘員に軍事訓練を施していると主張しました。
ヒズボッラーへの圧力の拡大と、イランによる他国の内政干渉への非難は、アメリカ、シオニスト政権、サウジアラビアの共同計画です。このシナリオは使い古されたもので、それが実を結ぶことはないでしょう。
イランの外交政策は、地域の危機の解決を助けるものです。先週、イランとEUは、ローマでイエメン情勢に関する会合を行いました。その中で、この問題が改めて強調されました。イランの地域政策の目的の一つは、イエメン危機を終わらせることです。
イラン外務省のジャーベリーアンサーリー政治担当上級補佐官は、この会合の目的について、「イランとヨーロッパ4か国、そしてEUとの話し合いは、イエメン危機の解決を促すためのイランの努力と行動に関するものだった」と語りました。
それでは最後に、イランの文化的なイベントについてお話ししましょう。
第31回テヘラン国際書籍見本市が、先週火曜に開幕しました。この見本市は、各国との協力のきっかけを作る目的で開催される、イランの重要な文化イベントの一つとなっています。イラン文学協会の会長を務めるマジード・ジャアファリー氏は、次のように語っています。
「イランの出版業界は、この書籍見本市を、世界の出版業界に参入するための機会として利用することができる」
今年のテヘラン書籍見本市には、国内外から48万7000タイトルが出展されています。海外の出版社部門には、アラブ諸国から86社の3万7000タイトルが、中南米諸国からは、46社の12万タイトルが出展されています。
テヘラン国際書籍見本市は、5月2日から12日まで、開催されています。