ドキュメンタリー「イラン」1 ポロ
ドキュメンタリー「イラン」、初回はイランのスポーツ「ポロ」をご紹介しましょう。
ポロは、イラン最古の団体スポーツで、歴史資料によれば、3000年の歴史があります。
“ポロ”という言葉は、実際、試合の中でボールを操る、先がT字型の長い棒、スティックを指します。
このスティックは、長さが139センチで、柿の木や竹でできています。
ポロは戦術的なゲームで、昔の兵士たちにとって非常に重要なものでした。兵士たちは馬に乗ってこのゲームの中で力を誇示していました。実際、このゲームは、兵士たちの肉体的な準備と馬の力を示すものでした。
ポロはまた、フェルドウスィー、サアディ、モウラヴィーなどのイランの偉大な詩人たちの詩の中にも繰り返し出てきます。
コートの広さは、274メートル×145メートルで、ゴールの幅は7メートルあります。
ゲームではまず、中央に引かれた線を隔てて、両チームがコートの真ん中に並びます。
それぞれのチームは4人ずつで対戦します。
一人目はフォワードで、ディフェンダーのことも助けます。2人目はフォワードですが、この人の働きはディフェンスの方が重要です。三人目はチームで一番うまい選手であり、ディフェンスを反撃に変える役目を果たします。4人目はディフェンダーで、ボールをゴールに近づけないようにします。ゲームには3人の審判がいます。そのうちの2人は、馬に乗って選手たちと共にコートを駆け回ります。
ポロの競技時間は7分間のチャッカー(chukkas)が6回で、それぞれのチャッカーの間に3分の休憩があります。
また、前半と後半の間には5分の休憩時間が設けられています。
ポロは、サファヴィー朝の後、少しずつ競技が行われなくなり、人気を失っていきました。
現在まで残っているポロの最古の競技場は、イスファハーンのナグシェジャハーン広場です。
現在、ポロは世界77カ国以上で競技が行われています。
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