イラン最高指導者顧問、「イランはアメリカの脅迫により、シリアから撤退しない」
イランのヴェラーヤティ最高指導者国際担当顧問が、イランとロシアがシリアにおける駐留を続けると強調し、「イランはアメリカとシオニスト政権イスラエルの脅迫により、シリアを見捨てることはない」と語りました。
ヴェラーヤティ顧問は13日金曜、ロシア・モスクワのヴァルダイ国際討論クラブで、「イランとロシアがシリアから撤退した場合、テロリストが再びこの国を占領することになる。この駐留はシリアにおけるテロリストの活動の不在を保証するものだ」と述べました。
また、シリアとイラクにに駐留しているイランの軍事顧問団は、これらの国の政府の要請により、合法的に駐留しているとしました。
さらに、イランはアメリカと対話するつもりはない、アメリカを信用していないからだとして、「イランはリビアのような形でシリアが分割されるのを防ぎ、アメリカの侵略行為に対抗するため、シリアを支援する」と表明しました。
ヴェラーヤティ顧問は、アメリカがイランにシリア撤退を求めている目的とは、イランとロシアの同盟関係に打撃を与えることだとして、イラン、シリア、ロシア、そしてレバノンのシーア派組織ヒズボッラーはシリアにおける自身の活動を互いに調整していると強調しました。
また、対イラン制裁を復活するアメリカのトランプ大統領の大統領令について、イランとロシア、中国との核合意継続に関する話し合いは続いており、イランの経済的利益が核合意によって確保されなければ、イランが核合意にとどまる理由はないと語りました。
さらに、ペルシャ湾からイラン産原油を輸出するのを制限するとしたトランプ大統領の脅迫について触れ、「イランが石油をペルシャ湾から輸出できなければ、どの国もこれを行うことはできない」としました。