ドキュメンタリー・イラン(32)
フーゼスターン州・チョガーザンビールのジッグラト(日本語のナレーション付)
イラン南西部フーゼスターン州シューシュにある、3000年以上前の塔である、チョガーザンビールのジッグラトについてお話しましょう。
ここはチョガーザンビールのジッグラトです。その形状はピラミッド型であり、シューシュの広い平原に位置しています。
このジッグラトは、古い神殿であり、当時は地域で最も神聖な場所とされていました。これは、かごを逆さにしたような形をしており、このため、地元の人々は、そのような形状をしていることに触れています。
この建物は、3000年以上前、エラム朝の王ウンタシュ・ナピリシャによって建てられました。これを建てたのは、インシュシナク神という神への崇敬のためだということです。それから、この建物とその周辺は、ウンタシュ王の町として知られました。
インシュシナク神の像は、塔の上部の柵に囲まれた場所に置かれました。この柵は、ジッグラトの中にあり、一般の人々は柵の中に入れず、王と女王のみがその中に入れたのです。
このジッグラトの広さはおよそ1万2千平方メートルです。この建物は日干し煉瓦で造られていましたが、内装、外装には焼成煉瓦が使われていました。
紀元前640年、このジッグラトはアッシリアの攻撃で破壊されました。この攻撃前、このジッグラトは5階建てで、その高さは52メートルでした。現在、この建物の高さは25メートルしかありません。
このジッグラトが破壊された後、時の経過により、このジッグラトは地中に埋もれ、丘のようになっていました。1940年、フランスの考古学者ロマン・ギルシュマンがフーゼスターン州で石油を探していた際、この丘の上で石版を発見しました。
ギルシュマンの努力により、チョガーザンビールのジッグラトは発見されました。
1979年、チョガーザンビールのジッグラトが、初のイランのユネスコ世界遺産として登録されました。
この建物の壁には、エラム文字による碑文が記されています。
毎年、世界から多くの観光客がチョガーザンビールのジッグラトを訪れています。
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