ドキュメンタリー・イラン(44)
南西部フーゼスターン州のハフトタッペ博物館(日本語のナレーション付)
今回は、イランにある考古学博物館の中でも最も一見の価値のある、南西部フーゼスターン州ハフトタッペ博物館を、映像でご紹介してまいりましょう。
ハフトタッペ博物館は、イラン国内にある考古学博物館の中で最も一見の価値ある博物館の1つであり、1971年に開館しました。構造上は平屋作りで、骨格はセメントでできており、建物の外装にはレンガと石材が使用されています。
この博物館では、エラム王朝時代の墓地がそのままの形で展示されていますが、これらの墓地は、フーゼスターン州の古代都市スーサ(シューシュ)近郊での発掘作業の際に発見されました。
また、この博物館では陶磁器や陶製の彫像などの装飾品のコレクションも展示されています。
なお、ハフトタッペとはペルシャ語で7つの丘を意味し、シューシュの南およそ15キロの地点にあります。
この地域では、手足を胸の位置までかがめた状態の人骨も発見されています。
この博物館の収蔵品には、さらに食事用に使われていたとされる器やコップ、椀などもあり、これらの出土品の色は多くがクリーム色で、表面に幾何学模様が施されています。
また、この地域での発掘調査の際には人間や動物をかたどった像も発見されています。
ほかにも、フーゼスターン州のもう1つの見所として、シューシュ博物館があります。この博物館は、1975年に活動を開始しており、その建物の建設作業シューシュ市内の発掘作業開始と同時にスタートしました。このため、この建物の建設にはこの地域の発掘作業で発見されたレンガが使用されています。
シューシュ博物館は、スーサ城砦、或いはシューシュ市の近辺にある緑豊かな大庭園の中にあります。この庭園内には、陶製や石製の彫像が数多く見られ、これらはおよそ3500年前のものとされています。
この博物館の敷地内には6つの展示場があり、シューシュ市内での発掘作業の際に見つかった、エラム王朝時代からイスラム文明の出現までの時代のものとされる出土品が展示されています。それらの中には、人間や動物を模した彫像も数多く見られます。
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