イラン第1副大統領、「アメリカは決して、イランの原油売却を停止させられない」
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ジャハーンギーリー第1副大統領
イランのジャハーンギーリー第1副大統領が、「アメリカは決して、イランの原油売却を停止させられないだろう」と語りました。
イルナー通信によりますと、ジャハーンギーリー副大統領は28日日曜、テヘランで「イラン産原油の代替は存在しない」と強調し、「イランは、この数ヶ月間に250万バレルの原油を輸出している。この時点で、数千バレル程度の減少はありえるが、完全な輸出停止はありえない」と述べました。
また、「アメリカの政府関係者は、自国民や世界の人々に対し、サウジアラビアやその他の国の原油がイラン産原油に取って代わるべきであり、そうすれば原油の値上がりが阻止されると虚言を発している」としています。
さらに、「イランはかつて、原油を1バレルおよそ30ドルで売却していた時期があり、現在では1バレル80ドルで売却している。もしアメリカが、イランの原油輸出を完全に停止させられたなら、1バレル100ドルに達していたはずだ」と語りました。
アメリカは、イランとの間に交わした核合意から離脱し、対イラン制裁を復活させることで、イランからの原油の輸入を継続するすべての国を制裁対象とすると脅迫しています。
アメリカは、イラン産原油の輸入国に対し、来月4日まで猶予を与え、それまでにイランからの原油の購買を完全に停止するよう警告しています。
しかし、国際石油市場の現状においては、OPEC石油輸出国機構内の3番目の産油国であるイランを完全に締め出す事は不可能となっています。
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