イラン、「化学兵器に関する米の主張は正当な根拠に欠ける」
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オランダ・ハーグでの化学兵器禁止条約再検討会議
イランが、オランダ・ハーグでの化学兵器禁止条約再検討会議において、「化学兵器分野での隠蔽に関するアメリカの主張は、正当な根拠に欠けている」としました。
22日木曜、OPCW化学兵器禁止機関のアメリカ代表は、「イランは化学兵器に関する計画を有している。自国の毒ガス生産施設に関する報告をOPCWに提出していない」と主張しました。
IRIB通信が24日土曜、報じたところによりますと、イラン外務省国際安全保障・平和局のナジャフィ局長は、アメリカのこの主張に反発して、声明の中で、「我々は、アメリカの現政権が提示する根拠のない新たな疑惑に驚くものではない。しかし、断固としてこれを否定する」と語りました。
この声明ではまた、「国連安保理常任理事国の1つであるアメリカは、1980年代のイラン・イラク戦争時代にイラクの旧サッダーム政権による民間人への化学兵器の大規模な使用に目を瞑っていた。だが、その一方でこれらの化学兵器製造に使用される原料を調達していたのは、アメリカとその同盟国だった」と述べました。
さらに、シリア危機にも触れ、「テロリストは、シリアにおいて外国の支援なしでは化学兵器の入手は不可能だった。このため、アメリカが化学兵器禁止条約の加盟国でありながら、今なお自らが保有する化学兵器を完全に廃棄していないという事実を忘れてはならない」としました。
この声明ではまた、「シオニスト政権イスラエルも、アメリカの支援により自らの化学兵器を拡充しつつある。このことも化学兵器廃絶におけるアメリカの違反行為の一例だ」と非難しました。
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