視点;イラン外相のインド訪問
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イランとインドの国旗
イランのザリーフ外相が、3日間に渡るインド訪問を開始しました。

ザリーフ外相の今回のインド訪問には、イランの政府・民間企業の上級幹部ら数十名が随行しており、インドの政府関係者との会談や、両国の合同通商会合への参加、そしてニューデリー近郊ライシナで開催される年次国際会議・Raisina Dialogueでの演説が予定されています。
政治評論家は、今回のイラン代表団によるインド訪問が、政治・経済の2つの側面から見て重要であるとしています。
1.経済面での重要性
インドは、イランにとって貿易相手国の上位10カ国に入っている。
インドは、自国の経済成長のためにエネルギーを必要としており、イランはこのニーズを満たす上で重要な役割を果たしている。イランは昨年4月から6月まで、インドにとって3番目の原油供給国となった。昨年4月から11月までのインドによるイランからの輸入額は、およそ110億ドルに達しており、このうち90%を原油の輸入が占めている。
イラン南東部のチャーバハール港湾が持つ、特別な地理的状況、そしてこの港湾が他国に提供できる無比の経済的機会は、イランとインドの関係にとって貴重な時代の幕開けとみなされている。同港湾の拡張プロジェクトは最近、これに対するインドの投資や、アフガニスタンの発展にとってのこの港湾の重要性を理由に、アメリカの制裁対象が除外されている。

2.政治面での重要性
サウジアラビア、アラブ首長国連邦、オマーン駐在のインド大使を歴任したタルミーズ・アフマド氏は、次のように述べている。
「現在、我々はインドとイランの関係の拡大を目の当たりにしている。イラン外相のインド訪問は、戦略的に分析される必要がある。今回の訪問は、アメリカが依然としてイランに関して矛盾をはらんだ回答を表明し、消極的なままとなっている中で、ザリーフ外相が両国の関係の重要性を強調する1つの機会となるだろう」
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