イラン、アゼルバイジャンとアルメニアの衝突の即時停止を要請
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イランが、アゼルバイジャンとアルメニアの衝突、緊張の拡大に懸念を示し、双方に自制を呼びかけました。
(last modified 2025-10-27T05:05:03+00:00 )
4月 03, 2016 20:15 Asia/Tokyo
  • イラン、アゼルバイジャンとアルメニアの衝突の即時停止を要請

イランが、アゼルバイジャンとアルメニアの衝突、緊張の拡大に懸念を示し、双方に自制を呼びかけました。

イラン外務省のジャーベリーアンサーリー報道官は、2日土曜夜、「アゼルバイジャンとアルメニアのナゴルノカラバフでの衝突の拡大に、イランは強い懸念を抱いており、イラン政府は、北部の2つの隣国に自制と衝突の即時停止を呼びかけている」と語りました。

ジャーベリーアンサーリー報道官は、この衝突について、地域が過激派による破壊的な措置を目にし、安定を必要としている一方で、アゼルバイジャンとアルメニアのナゴルノカラバフでの衝突拡大というニュースにイランは強い懸念を抱いているとしました。

さらに、「我々は、北部の2つの隣国に、状況を困難にするような行動を慎むよう呼びかけ、衝突の即時停止により、国連と和平グループの枠内で対立を平和的に解決し、平穏を取り戻すために全力を尽くすよう勧告している」としました。

1日金曜夜から2日土曜朝にかけて、アゼルバイジャンとアルメニアが、ナゴルノカラバフで武力衝突しました。

アルメニア国防省は、2日夜、「この衝突で、アルメニア軍兵士18人が死亡、35人が負傷した」としました。

アゼルバイジャン国防省も、12人の兵士が死亡したことを明らかにしました。

今回の衝突は、1994年の両国の停戦確立以来、前例のないものとなっています。

アゼルバイジャンの内部に位置し、アルメニア系住民が多数を占めるナゴルノカラバフは、1988年、アゼルバイジャンからの帰属替えを巡る対立が高まりました。

その結果、ナゴルノカラバフと7つの町がアルメニア軍の実効支配下に置かれました。

1994年5月に双方の間で停戦が確立しましたが、この問題を平和的に解決するための欧州安全保障協力機構のミンスクグループによる国際的な仲介も、これまでのところ、実を結んでいません。