イランが、バーレーンでの抗議者処刑を非難
(last modified Sun, 28 Jul 2019 08:10:36 GMT )
7月 28, 2019 17:10 Asia/Tokyo
  • ムーサヴィー報道官
    ムーサヴィー報道官

イラン外務省のムーサヴィー報道官が、バーレーンの政府による抗議者処刑を強く非難し、「治安・セキュリティ対策が厳しくしても、バーレーン国内の危機解決の助けにはならない」と語りました。

バーレーンのハリーファ政権は26日金曜、弾圧を継続する中で新たに2名の政治活動家を処刑しました。

国連、および国際人権NGO・アムネスティインターナショナル、ヒューマンライツ・ウォッチをはじめとする複数の国際人権団体は、ハリーファ政権に対し、この2人の反体制派の政治活動家の死刑執行を中止するよう求めていました。

イルナー通信によりますと、ムーザヴィー報道官は27日土曜夜、死刑執行中止という国際的な要請、および処刑者に対する拷問や、自白の強制、不公正な裁判に関連した報告を指摘し、「抗議者の処刑は、バーレーン政権側が国民との和解による、自作自演の危機の解消への努力や賢明なルートを選択せずに、依然として抗議者の弾圧という誤った政策を固執していることを示している」と語っています。

また、バーレーン政府が反体派の排除のために、テロ組織アルカイダや過激派組織の要員を利用した具体的な証拠を引き合いに出し、「様々な口実を設けての抗議者の処刑は、以前のやり方の継続ではあるが、これまでとの大きな違いとして、政府側がテロ組織を利用せず、自ら抗議者を排除する政策の執行役を担っていることが指摘できる」と述べました。

EUも27日、声明を発表し、ハリーファ政権による2名の政治活動家の残忍な処刑を非難しました。

ハリーファ政権側の裁判所は常に、バーレーンの革命家らに空虚な疑惑を突きつけ、国籍の剥奪や処刑、長期にわたる刑務所収監などの刑を宣告しています。

バーレーンでは2011年2月14日以来、国民による反政府抗議行動が行われています。

バーレーン国民は自由、正義の実現、差別の撤廃、民主政権の成立を求めていますが、政権側はサウジアラビア軍やアラブ首長国連邦の治安部隊の支援を得て、市民による抗議行動を弾圧しています。

人権関連の情報筋によれば、バーレーンは世界で最も政治犯の収監者が多い国とされています。

 

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