ヒズボッラー事務局長;「抵抗勢力の武装解除は決して実現せず」
-
レバノン抵抗組織ヒズボッラーのシェイフ・ナイム・カセム事務局長
レバノンのイスラム抵抗組織ヒズボッラーのカセム事務局長が「戦争が勃発しても、敵の目的は決して達成されないだろう。これは我々にとって極めて明白である」と語りました。
シェイフ・ナイム・カセム事務局長は13日土曜夜、「たとえ全世界がレバノンと戦争を始めたとしても、シオニスト政権イスラエルの目的達成のための抵抗勢力の武装解除なるものは決して実現されないだろう」と述べています。
【ParsToday西アジア】カセム事務局長はさらに、「レバノン政府は自らの国家主権と独立の強化という責務を負っており、抵抗勢力は停戦合意の履行とレバノン政府への支援に関して、自らの義務を全て履行した」とコメントしました。
また「我々は、停戦以降にイスラエルがとった全ての行動を侵略の継続と見なしており、この侵略は我々だけでなくレバノン全体にとって危険である。侵略者たる敵に対する抑止力は政府と軍の義務であり、抵抗組織の義務は支持と後方支援である」と語っています。
さらに「抵抗勢力は、レバノン及び抵抗勢力の力と権力の活用という防衛戦略には賛成しているが、アメリカとイスラエルに屈服するための枠組みは一切受諾する用意はない。武器の独占はレバノンの力と権力の破壊に等しい。降伏すれば、レバノン人はもはや残らなくなる。我々の目の前にはシリアがあり、我々はそこから教訓を得なければならない。降伏はレバノンの破滅につながる」と述べました。
そして「抵抗運動は、シオニストに占領されていた領土の解放、挑発行為に対する断固たる抵抗、2006年から2023年までにわたる敵に対する抑止力の創出、戦闘員と抵抗勢力の伝説に残る抵抗によってのレバノン侵攻の阻止という4つの大きな成果を成し遂げた」としています。
カセム事務局長は最後に「イスラエルの存在により、レバノンにはイスラム教徒とキリスト教徒の居場所は存在しなくなる。バラック・レバノン担当米国特別代表はレバノンをシリアに併合させようとしており、そうなればシリアという広大な海に暮らす少数民族は壊滅もしくは、強制移住を迫られるだろう。注意すべきである。これは非常に危険な計画であり、レバノン市民が滅亡しかねない」と結びました。

