イラン外務次官、「イギリスによるイランのタンカーの拿捕は核合意違反」
(last modified Sun, 28 Jul 2019 10:36:10 GMT )
7月 28, 2019 19:36 Asia/Tokyo
  • アラーグチー次官
    アラーグチー次官

イランのアラーグチー外務次官が、「イギリスによるイランのタンカーの拿捕は、核合意違反だ」と語りました。

イルナー通信によりますと、アラーグチー次官は核合意合同委員会緊急会合への出席のために訪問しているオーストリア・ウィーンにて、この会合の開催前に、「核合意の署名国は、イランの石油輸出を一切妨害してはならない。わが国のタンカーを拿捕したというイギリスの行動はこの合意への違反に当たる」と述べています。

また、「核合意関連のイランの責務縮小は、既に実施の段階に入っており、IAEA国際原子力機関もこれを認めている」としました。

イランは今年5月8日、アメリカの核合意離脱後の経済面での悪影響の緩和を目的とするヨーロッパの提案策が効果がないことが明らかになった後、核合意第26項と36項に基づき、この合意に定められている責務の一部の履行を停止しました。

イランは、核合意の残留国に対し、合意内の責務実施に向けて、特に銀行・石油分野での約束を実行させるべく、60日間の猶予を与えていました。

イランは今月7日、この60日間の猶予期間の満了後、自国のウラン濃縮度を本来の3.67%の上限以上に引き上げるプロセスを決行しました。

また、ヨーロッパ諸国に対し、核合意内の責務を彼らが実行しない場合には、3段階目の措置に踏み切ると通告しています。

 

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