イラン原子力庁長官、「IAEAとの協力は従来どおり継続」
(last modified Mon, 23 Dec 2019 20:51:17 GMT )
12月 24, 2019 05:51 Asia/Tokyo
  • イラン原子力庁のサーレヒー長官
    イラン原子力庁のサーレヒー長官

イラン原子力庁のサーレヒー長官が、「わが国とIAEA国際原子力機関の協力は、核合意や規約、追加議定書の枠組みに沿って従来どおり継続される」と語りました。

サーレヒー長官は23日月曜、イラン中部マルキャズィー州の中心都市アラークにある、ホンダーブ重水研究路で開催された記者会見において、「イランは、IAEAの規約や追加議定書、および核合意の枠組み外の事項に関しては責任をあわず、義務とされた事柄のみを履行する」と述べています。

また、イランの核問題が国連安保理に差し戻される可能性に関しても、そのような措置がいずれの関係方面の利益にもならず、またその結果を誰も予測できない、としています。

さらに、「いわゆる引き金メカニズムは、ヨーロッパ諸国の意向や善意に反する」とし、「このメカニズムが実行に移される場合、もはや核合意は原型をとどめないだろう」と語りました。

「引き金システム」とは、核合意内の対立解消策すなわち、安保理決議2231以前の全ての決議に基づく安保理の制裁再発動策を意味します。

サーレヒー長官はまた、核合意内のイランの責務の段階的な縮小にも触れ、「わが国がこれまでにとって段階的な措置の多くは、本来の状態に戻すことが可能だ。すなわち、ヨーロッパ側が自らの責務を履行すれば、多くの措置は前の状態に戻せる」と語りました。

ホンダーブ重水原子炉

ホンダーブ重水原子炉の装備の第1段階が23日月曜、イラン原子力庁のサーレヒー長官の立会いにより設置され、稼動を開始しました。

核合意では、この重水炉の再設計計画はイランと中国の協力および、アメリカを含む核合意のそのほかの関係国の参加によりスタートしましたが、アメリカの核合意離脱により、イギリスが代わって参入しました。

核合意に基づき、ホンダーブ重水炉の再開発は5年計画の枠内で実施される必要があります。

しかし、アメリカの破壊行為によりこのプロセスはいささか遅延しており、イラン側はこれを強く非難しています。

 

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