視点;ウクライナ機墜落事件を振り返って(日本語のナレーション付)
1月8日水曜午前6時13分、ウクライナ航空752便がウクライナの首都キエフに向けてテヘラン・イマームホメイニ空港を離陸します...
イラクのアサドにある米軍基地に対するイラン・イスラム革命防衛隊のミサイル攻撃の約5時間後...
ソレイマーニー司令官とその同行者の殉教という結果を招いたアメリカによるテロ行為とアメリカへの厳しい報復を求める数えきれないほどの人々の要求に照らし、イラン・イスラム革命防衛隊航空部隊は、8日水曜日未明、イラクにあるアメリカの重要で戦略的な基地を数多くのミサイルで攻撃しました。
イラン国土の多数の地点を標的とするというアメリカ大統領による脅威と、イラン・イスラム革命防衛隊のミサイル攻撃後のアメリカのテロ勢力の動きは、イラン国軍に、潜在的な脅威に対する完全な臨戦体制を取らせています。そこへ、主にイラン人である176人の乗客・乗員を乗せたウクライナ航空機が離陸から6分後に墜落し、乗客・乗員全員が死亡したというニュースが届きます。
飛行機の墜落の瞬間を最初に映した映像は、飛行機は技術的欠陥によりエンジンから出火したことで墜落し、地上に激しく衝突したことで爆発したという仮定を補強しています。
その一方で、SNSには動画が投稿されており、そこには空中で出火しながら地上に向かって落下していく飛行機の様子が映っています。これらの動画は、飛行機が標的にされたという仮説の信ぴょう性を高めています。
当局がほとんど沈黙しているなか、SNSや海外メディアでは、フェイクニュースや噂が拡大されていきます。
このような状況下で公開される公式データは、メディア、特に国営メディアに航空機の技術的な欠陥という仮説を前面に押し出させますが、ストーリーは異なります。
ウクライナ航空の技術者一行がイランに到着すると同時にブラックボックスも発見されました。ウクライナの外務大臣は、イランが調査団に協力していることに感謝の意を表明しました。
死亡者の身元は順に発表されました。亡くなった人々のグループには、イランの頭脳集団であるテヘランのシャリーフ工科大学の卒業生らがいます。彼らは学問を続けるためにカナダにわたり、正月の休暇を利用してテヘランに来ていました。彼らは事故当日、キエフを経由してカナダに戻る途中でした。
この惨事に関するさまざまな噂や憶測は3日間続きましたが、イラン軍参謀本部は11日土曜朝、声明を発表し、この飛行機は事故当日のピリピリと緊迫した危機的状況において、故意ではなく人為的ミスという理由で、防空目的のための標的とされた、と発表しました。
この痛ましい悲劇が発生したことに対し、イラン軍はその過ちを認め謝罪していますが、世論、メディア及び政府高官は、なぜこの事故に関する情報伝達がもっと早く行われなかったのかという疑問を呈しています。
ラジオ日本語のユーチューブなどのソーシャルメディアもご覧ください。
https://twitter.com/parstodayj