イラン国連大使「米による虚偽の主張が継続」
イランのタフテラヴァンチー国連大使が14日金曜、イランがイエメンに兵器を輸送したとする米政府高官の主張を否定し、「この種の主張は、イランに対する虚報を広める米国の運動の一環として行われている」と非難しました。
イルナー通信によりますと、タフテラヴァンチー大使は、イエメンに輸送された武器の没収や、この問題をイランに関連付ける米政府関係者の主張に反論し、「イランに対する米国の虚偽の主張が依然として続いている」と述べました。
また、「この偽りの主張はさておき、米国は国連の報告を悪用してサウジ石油施設への攻撃の責任がイランにあると吹聴しようとしたが、事実上、国連の報告ではこの件にイランが関与したなどとは明記されていない」と述べました。
国連のイエメン問題委員会は12日水曜、報告を出し、その中でイエメンへの武器移送、サウジ石油施設への攻撃などイエメンに関連する問題を取り上げていますが、イランを名指しすることはしていません。
サウジアラビアはこの数ヶ月、アラブ首長国連邦や米国と共に、イエメンへの武器移送疑惑を立ち上げ、イランを非難しようと躍起になっています。
イエメン政府関係者はこれまで何度も、同国の防衛力が国内の能力によるもので、日々増強されつつあると表明しています。
サウジアラビアは、2015年3月から米国と同盟国の支援を得て、イエメンを攻撃し、全面的に封鎖しています。 この軍事攻撃により、1万6000人以上のイエメン人が死亡、数万人が負傷、数百万人が難民となったほか、同国のインフラが破壊されています。 サウジによる軍事攻撃でイエメンは食糧や医薬品の深刻な不足と複数の疾病の蔓延に瀕しています。
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