イラン外務省報道官、「IAEAの質疑は技術的、法的なものであるべき」
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イラン外務省のムーサヴィー報道官が、「IAEA国際原子力機関が提示する質疑はあくまで法的、技術的なものであるべきだ」と苦言を呈し、「イランとIAEAの協力の枠組みははっきりしている」と述べました。
(last modified 2025-10-27T05:05:03+00:00 )
3月 11, 2020 20:02 Asia/Tokyo
  • ムーサヴィー報道官
    ムーサヴィー報道官

イラン外務省のムーサヴィー報道官が、「IAEA国際原子力機関が提示する質疑はあくまで法的、技術的なものであるべきだ」と苦言を呈し、「イランとIAEAの協力の枠組みははっきりしている」と述べました。

IAEAは最新の報告において、「イランは国内3箇所の視察の許可を出していない。未申告の核物質に関するIAEAの疑問に積極的な協力姿勢を示していない」と表明しました。

ムーサヴィー報道官は11日水曜、モニターを介した記者会見において、「IAEAは、自らの威信を保持する必要がある」と強調し、「イランはIAEAと最大限かつ最も技術的な協力を行っている。IAEAから出される根拠のない主張や疑問の全てに回答する必要なはい」と述べました。

また、IAEAグロッシ事務局長の最新報告に対するヨーロッパ諸国の反応について、「IAEAの主張は技術的なものだ。ヨーロッパ諸国の当局者とは関係がない」としています。

さらに、「ヨーロッパ諸国はその掛け声とは裏腹に、米国の核合意離脱後はイランの経済利益を確保できていない」と指摘し、「ヨーロッパ側がその責務履行に向けて具体的な行動を起こせば、イランはいつでも責務履行に戻る」と語りました。

そして、アフガニスタンの最新情勢および同国で2名の大統領が同時に就任宣誓を行ったことに関して、「アフガニスタンに繁栄と安定、治安確立をもたらす唯一の方法は、包括的な政府の発足、全ての集団勢力や要人、責任者らが結束することだ。イランはアフガニスタンでそれが実現されるよう全力を尽くしている」と述べました。

ムーサヴィー報道官はまた、米国で新型コロナウイルスの感染が拡大してることに注目し、同国の収監者・抑留者の衛生状態に懸念を示し、「米国は同国で身柄を拘束しているイラン人収監者の健康を保障すべきだ」と強調しました。

最後に、「米国の違法かつ圧政的な制裁は、イランの公共の福祉や健康に強い影響を及ぼしている」とし、「米国は医薬品や医療機器の取引の道を塞いでおきながら、医薬品や食品は制裁対象外だとうそぶいている」として非難しました。

 

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