駐日イラン大使、「米による敵対行為はもはや医療テロ」
(last modified Wed, 25 Mar 2020 12:33:17 GMT )
3月 25, 2020 21:33 Asia/Tokyo
  • ラフマーニーモヴァッヘド駐日大使
    ラフマーニーモヴァッヘド駐日大使

日本駐在のラフマーニーモヴァッヘド・イラン大使が、「米トランプ大統領のイラン国民を標的にした敵対行為は、医療テロの段階に達している」と強く非難しました。

イルナー通信によりますと、ラフマーニーモヴァッヘド駐日大使は25日水曜、東京で開催されたJNPC日本記者クラブでの記者会見において、イランの新型コロナウイルス対策に触れ、「わが国に対する米国の違法な制裁は、国連憲章やWHO世界保健機関の規約への明白な違反だ。新型コロナウイルス制御に向けた国家、地域、世界単位の努力の全てに否定しがたい悪影響を及ぼしている」と訴えました。

また、「保健医療分野に制限措置を科すことは全て、人権蹂躙に相当する」と強調し、「イランの保健医療システムと医療従事者はきわめて高い機能と技術を有している。しかし、米国の一方的かつ人道に反する制裁が原因で必要な医療機材・衛生用品が足りていない。そのため、イラン国内の新型コロナウイルス対策は大きな困難に直面している」としました。

さらに、イランと日本の古くからの友好関係に言及し、「我々は日本が今回もこれまでと同様、イランの政府および国民に寄り添い、イラン国民救済に向けて圧政的な制裁解除にいかなる努力も惜しまないであろうことを確信している」と述べました。

そして、新型コロナウイルス対策日本政府と国民が人道支援に動いてくれたことに深い謝意を表明し、「日本に対しては、国際社会と声をひとつにして、人権への配慮やモラルの原則に従い、米国の圧政的な制裁を受け入れず、イラン国民を標的にした米国の医療制裁など、すべての制裁をただちに解除するよう呼びかけてくれることを期待している」と語りました。

ラフマーニーモヴァッヘド大使はまた、東京五輪の開催延期について尋ねたNHK記者の質問に、「何年も前から計画されてきた東京五輪が、新型コロナウイルス危機で問題に直面したことは極めて残念だ」とした上で、「我々は、日本政府とIOC国際オリンピック委員会の決定の全てを支持する」と答えました。

米国の一方的かつ圧政的な制裁は、基本的な必需品や医薬品、医療器材も対象とされ、これは、イラン国民、特にコロナウイルス感染者にとって重大な問題となっています。

こうした中、米トランプ大統領は今月20日、イラン制裁は解除しないと発言しました。

 

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