イラン中央銀行総裁、「イランへの融資はINSTEXを通じて可能」
4月 20, 2020 15:25 Asia/Tokyo
イラン中央銀行のヘンマティー総裁は、IMF国際通貨基金に対し、イランへの融資がINSTEX(欧州がイランとの貿易を継続するために設立した貿易取引支援機関)、あるいはスイスの金融ルートを通じて可能であることを強調し、「今こそ行動する時だ」と述べました。
ヘンマティー総裁は、米国の国際金融情報サイト・ブルームバーグの質問に書面で回答する中で、IMFのクリスタリナ・ゲオルギエヴァ専務理事に対し、「米国がIMFを管理、運営するのではない。IMF理事会がその活動を監督し、その義務に基づいて行動することを保証している」と記しました。
ヘンマティー総裁は、イランは米国やヨーロッパと同様、多くの人々を新型コロナウイルスで亡くしたと述べ、「イラン中央銀行の準備金は、世界中で米国による違法かつ一方的な制裁を受けている」と指摘しました。そして、「制裁は一度にすべて解除されるべきだ。だが、残念ながら米国政府には国際法や秩序をあまり重要視しない人物がいる」と述べました。
IMFに50億ドルの融資を求めるイランの要請は、先月6日、イラン中央銀行のヘンマティー総裁が署名し、IMF専務理事に送られました。 しかし、各国の融資申請の審査プロセスにおいてポンペオ米国務長官はイランの要請に異を唱え、必要とあらばこの件に関し拒否権を使用すると発言しました。
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