ペルシャ湾の日
ペルシャ湾;世界的な覇権主義戦線とイラン文明の戦いの焦点
今月29日は、1622年にイラン南部の海域からポルトガルの植民地支配者らが駆逐された記念すべき日として、イラン暦では「ペルシャ湾の日」に制定されています。
ローハーニー・イラン大統領は閣議において、この日に際し祝辞を述べるとともに、「アメリカは、ペルシャ湾と言う名前と、何千年もの間ここを守ってきたこの湾岸の国民たちの頭上を覆う状況を理解し、日々イラン国民に対して陰謀を企てるべきではない」と語りました。
また、「ペルシャ湾は、イラン国民の名の下にある」とし、「アメリカは、この海域が『ペルシャ湾』であり、ニューヨーク湾やワシントン湾ではないことを知るべきだ」と述べています。
イラン海軍のハーンザーディー司令官も、この日にちなんでの発言において、「ペルシャ湾はイランのアイデンティティの一部であり、今日においては英米を筆頭とする世界的な覇権主義戦線と、イスラム圏のイラン文明の戦いの焦点となっている」としました。
さらに、「ペルシャ湾のアイデンティティはペルシャ湾は本質的にイランに帰属するものであり、この問題は看過・取引のできないものだ」と語っています。
そして、「ペルシャ湾は、世界的な覇権主義への対抗におけるイスラム抵抗戦線の海軍力の形成の重心だ」とし、「イランはこれまでのいずれの時代においても、現代ほど海域において自らが築きあげた権力と信頼性を持ち、内部に秘められた能力や可能性に依拠したことはなかった」と述べました。
また、「アメリカの安全とは、テロや脅迫、管理された情勢不安、地域や世界に対する代理戦争を意味する」とし、「アメリカやその支援国が地域で横行闊歩している間は、国際的・集団的な安全保障は無意味な問題とされる」としています。
ハーンザーディー司令官はまた、「地域や世界から、アメリカの専横な行動が排除される必要がある。そして、そのためには地域の諸国民の共感や連携、団結が必要だ」と語りました。
さらに、イランイスラム革命防衛隊海軍のタングスィーリー司令官も、「イランは、ほかのいずれの国に対しても貪欲な視線を向けていない」とし、「地域諸国はペルシャ湾の安全を確立させ、そこから地域外の勢力を撤退に追い込むことが可能だ」と述べています。
こうした中、イラン外務省のムーサヴィー報道官は「ペルシャ湾は永遠にペルシャであり、近隣諸国との友好と平和の海であり続けるだろう」とし、「ペルシャ湾は何世紀もの間にわたって、人種や肌の色、言語の違いに関係なく自らの隣人たちを寛大に受け入れている」としました。
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