ドキュメンタリー・イラン
西部ザンジャーン博物館(日本語のナレーション付)
博物館を見学することで、私たちは過去の歴史に触れ、それをよりよく知ることができます。
イラン西部ザンジャーン州の中心都市ザンジャーンの旧市街の一地区に、ゾルファガーリー邸があります。この建物はかつて、ザンジャーンの為政者の政務兼居住用に使われ、アンダルーニーと呼ばれる内庭、ビールーニーと呼ばれる外庭、およびそのほかの各部分から構成されています。
ゾルファガーリー邸として知られる考古学博物館は、非常に魅力的で温かい雰囲気を漂わせる美しい場所であり、岩塩坑で発見された古代イラン人の塩漬けミイラとともに、他では見られない遺物が展示されています。
ここでは、鉄器時代の様々な陶器や、淡黄色および灰色の器、そしてパルティア王朝時代の釉薬のかかった陶器、大甕、さらには様々なデザインの施された剣などが一堂に展示されています。
ゾルファガーリー邸はガージャール朝末期に建設され、西暦2000年以降に何度かの修復工事が行われた後、ザンジャーン州チェフラーバード村の岩塩鉱からの一連の出土品が加わったことから、考古学・ミイラ博物館となりました。ここで言う「塩人間」とは、塩でできた人間ではありません。我々と同じ肉や骨、皮膚を有しているものの、塩分により保存されてきた人間のことです。
チェフラーバード岩塩鉱からは、これまでに5つのミイラが発見されています。これらはいずれも岩塩鉱の坑内作業員で、鉱山の落盤とそれに伴う坑道天井の崩落により生き埋めになった人々です。
ゾルファガーリー邸は、大モスクや伝統的な市場・バザールといったそのほかの史跡が集まる中心地の近辺に位置しています。この邸宅と博物館の見学者向けに、ホテルや食堂、伝統的なレストラン、適切な交通手段が整っています。
ザンジャーンには、非常に美味しい伝統的な郷土料理があり、ここを訪れた際には是非その味を堪能していただきたいものです。特に有名な郷土料理には、野菜と豆類を煮込んだ酸味のあるスープのほか、細かく砕いた胡桃と乾燥乳及びミントの合わせ炒め物、野菜と豆類および小麦粉の麺の煮込みスープなどがあり、これらも非常に好評を博しています。
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