4月 16, 2016 21:33 Asia/Tokyo
  • イラン国家安全保障最高評議会書記、「制裁継続という米のアプローチは非建設的」

イラン国家安全保障最高評議会のシャムハーニー書記が、「包括的共同行動計画に基づく取り決めを実施する中での制裁の継続や破壊行為は、非建設的で好ましくないものだ」と語りました。

シャムハーニー書記は16日土曜、テヘランでEUのモゲリーニ外務安全保障政策上級代表と会談し、「核合意に基づく取り決めを実施する中で、アメリカが制裁や破壊行為を継続し、これに対するEUの効果的な対抗策が講じられなければ、相互の協力や取り決めの実施に悪影響が及ぶだろう」と述べました。

また、イランがシリアとイラクにおいてISISを初めとするテロ組織への対抗に際立った役割を果たし、地域の安定の確保のために巨額の費用を拠出していることに触れ、「タクフィール派のテロ組織の長期的な存在は、国際レベルでの情勢不安の拡大につながると思われる。この流れを阻止するには、EUがさらにテロ対策に同調する必要がある」としています。

さらに、「シオニスト政権イスラエルは、国際社会で数多くの非難を受けているにもかかわらず、依然としてパレスチナ人の虐殺や入植地の建設を続けている。核兵器の違法な保有や大量虐殺は、地域の安全に取っての脅威となる」と語りました。

一方、モゲリーニ上級代表も、イランが核合意の実施に努力していることに謝意を表明し、「金融制裁の解除を含めた実質的な成果への到達は、イランの権利の1つだ」と述べています。

モゲリーニ上級代表はまた、「イランが地域の安定と安全に重要な役割を果たしていることから、イランとEUの協力により、危機解決のための外交による道筋が平易化されうる」としました。

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