イラン国連大使、米による反体制テロ組織への支援に抗議
イラン国連大使が、国連事務総長に宛てた書簡において、アメリカがテロ組織トンダルを支援していることに抗議し、「イラン国内でのこのテロ組織による犯罪の責任はアメリカにある」としました。
イルナー通信によりますと、タフテラヴァーンチー・イラン国連大使は、テロ組織トンダルに対するアメリカの支援に抗議し、この問題に関して国連に対しアメリカに対処するよう求めています。
また、この書簡に関して、「本状においては、イラン国内でのテロ組織トンダルの攻撃および、この組織による多数のイラン市民の死傷、そしてこの組織がこの犯罪を認めていることなどに触れている」と述べました。
そして、「テロ組織トンダルの犯罪行為に関しては、在テヘラン・米利益代表事務所を通じて何度も、アメリカ側に通達されている」とし、「アメリカはこれまでに、このテロ組織による犯罪の防止および、イラン国内での裁判目的での同組織のメンバーの引渡しに向けた措置を全く講じていない」としています。
さらに、「イランは、国連総会および安保理の文書として公開される予定のこの抗議文書において、アメリカにこのテロ組織への支援の打ち切りを促すよう、国連に依頼した」と語りました。
イラン情報省は今月1日、声明を発表し、「アメリカからイラン国内での破壊的かつ武装作戦を主導した、テロ組織『トンダル(雷)』の指導者ジャムシード・シャルマフドが、イラン治安部隊の巧妙な作戦により逮捕された」と表明しています。
シャルマフド容疑者は2008年、イラン南部の都市シーラーズにある宗教施設で爆弾テロを計画、実行しており、このテロ事件の中で市民14人が殉教、215人が負傷しました。
さらに、このテロ組織は近年、イラン国内での複数の大規模なテロ作戦の実行を目論んでいましたが、これらはイラン治安部隊により粉砕されています。
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