IAEAがイラン2施設の査察予定を発表
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IAEA国際原子力機関
IAEA国際原子力機関は、イランとのNPT核不拡散防止条約セーフガード合意に関する最新の報告書で、同機関が求めていたイランにある核施設2か所への査察が実施されることを確認したと発表しました。
イルナー通信によりますと、IAEAは4日金曜に発表した報告書の中で、査察を求めていたイランの核施設2カ所のうち1施設を査察し、もう一カ所についても今月中の査察を計画しているとしています。
IAEAはこれに先立ち、イラン側に未報告の核活動がある、と主張していました。
在オーストリア・ウィーン国際機関のガリーブアーバーディー・イラン政府代表は、「イランとのNPTセーフガード合意に関するIAEAグロッシ事務局長の報告は、イランとIAEAの関係の建設的な視点について説明している」と述べました。
ガリーブアーバーディ氏は記者会見で、「この報告書は、イランとIAEA双方が共通の理解に到達し問題の解決策を見出そうと、建設的かつ実質的な対応を行ったことを示している」と語りました。
先月26日、イランとIAEAは、グロッシ事務局長のテヘラン訪問の終了時に共同声明を発表しており、声明では「イランは自発的にIAEAが指定する2か所の核施設への査察を認め、これらの問題の解決に向けてIAEAによる査察活動を促進させる」としています。
さらにIAEAの報告書は、イランは許可上限の3.67%を超える、純度4.5%のウラン濃縮を依然として行っていると指摘しています。
この報告書に基づけば、濃縮ウランの貯蔵量は2,105 kgあり、IAEAの前回の四半期報告と比較すると534 kg増えています。この数字は核合意で許可されている量の10倍にあたります。
また、イランの重水貯蔵量が130トン余に達したとしていますが、これは核合意の規定に基づいた同国の責務削減の発表以降初めて、核合意で許可された制限内にとどまっています。
イランは、2年前に米国が核合意を一方的に離脱し、欧州諸国も核合意に基づく制裁解除を渋ったことから、2019年5月にIAEAの監督下で責務削減の行動に踏み切りました。
そして今年1月5日、イランは核合意で規定された責務削減の最終段階に入ることを発表しました。これによると、イランにはもはや運用上の制約(濃縮量、濃縮率、濃縮物質、研究、開発など)がなくなるとしており、それ以降、イランの核計画は自国の技術的ニーズ基づいて進められる一方、IAEAとの協力も通常通り継続しています。
イランは、核合意当事国が合意に従い各国の責務履行を決定した場合、自国の責務削減措置も元に戻すことが可能となる、と繰り返し強調してきました。
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