ナゴルノカラバフでの軍事衝突、イラン外務省「イランから兵器移送を許可しない」
9月 29, 2020 19:02 Asia/Tokyo
イラン外務省のハティーブザーデ報道官が、イラン経由でアルメニアに兵器・軍需品が移送されているとする報道を否定し、「イランは決して、わが国の領土を経由しての兵器や軍需品の移送を許可しない」と語りました。
ハティーブザーデ報道官は29日火曜、イラン領を経由してアルメニアに武器・軍需品がトランジット移送されている、とした一部のメディアによる虚偽の報道に関して、「イランと近隣諸国の間の通常・民間貨物のトランジット移送や、トラックの往来は平常どおり実施されており、一部のメディアなどで指摘されている問題のトラックも、単に自らの本来の活動に従事しているのみである」と述べています。
また、「イランは、各国に対する製品のトランジット輸送や移送プロセスに対する必要な管理や正確な監視を行う一方、わが国の領土が兵器・軍需品の移送ルートとして使用されることを許可しない」としました。
今月27日日曜朝、ナゴルノ-カラバフ地域でのアルメニア軍とアゼルバイジャン共和国軍の間で衝突が再開されました。
国際的な仲介者はここ数ヶ月、軍事衝突の回避にむけた真剣な努力をしていません。
アゼルバイジャンとアルメニアは、アゼルバイジャン領内にあるアルメニアの実効支配地・ナゴルノカラバフをめぐり対立しています。
この地域をめぐる両国の対立は1988年にまでさかのぼりますが、一部の国の介入により緊張がさらに激化しています。
イランのザリーフ外相は同日夜、アルメニアやアゼルバイジャン共和国の外相らと個別に電話会談し、双方に自制と停戦、そして敵対行為の即時停止と、国際法に沿った対話の開始を呼びかけました。
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