ナゴルノカラバフでの軍事衝突
イラン政府報道官、「アルメニアとアゼルバイジャンの対立には、平和的な解決策あり」
ラビーイー・イラン政府報道官が、「アルメニアとアゼルバイジャン共和国の対立には、平和的な解決策がある」とし、「イラン、トルコ、そしてロシアはアルメニアとアゼルバイジャンの対立の平和的な解決に向けて、国連決議に則り助力できる」と語りました。
ラビーイー報道官は29日火曜、記者会見し、「イランは、地域での恒常的な平和の確立に寄与する用意がある」とし、「アゼルバイジャんとアルメニアは、自らの文化的な共通性に依拠し、現在の危機のための平和的な解決策を模索できる」と述べています。
旧来からの係争地ナゴルノ・カラバフ地域をめぐり、今月27日朝からアルメニア軍とアゼルバイジャン軍の間で衝突が開始され、これまでに双方から多数の死傷者が出ています。
ラビーイー報道官はまた、一部のアラブ諸国とシオニスト政権イスラエル関係正常化、および地域での衝突発生の可能性に関する質疑に回答し、「これまで15年以上にわたり、一部のアラブ諸国とイスラエルの間には安全保障面で密接な交流がなされているが、これは米大統領選に向けたプロパガンダ面での工作である」としました。
さらに、「特に目新しい出来事は発生していない」とし、「起こったことといえば、世論の前で関係正常化の恥を打ち砕いたことであり、アメリカはこの秘密裏の関係を公にするよう迫ってきた。もっとも、アラブ諸国の世論は長期間を置かずして、自らの統治者に反対する行動をとるだろう」と語っています。
そして、「一部の国とイスラエルの関係正常化は、イランの国家安全保障には影響しない」とし、「一部のアラブ諸国の安全保障は、それらの国の内政や外交に対するイスラエルの干渉により、危険に陥ることになる」と述べました。
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